チームを救ったのは、キャプテンの機知に富んだプレーだった。早い時間帯に先制すればゴールラッシュも有り得るが、朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮) に粘られると難しいゲームになる…… 9月2日に行われたブラジルW杯アジア3次予選の開幕戦は、想定されたシナリオをなぞるように進んでいた。 「自分たちのチャンスは、ないに等しいと思っていた」と鄭大世が振り返ったように、序盤からイニシアチブを握ったのは日本である。だが、