日産前会長のカルロス・ゴーン氏に対する東京地検特捜部の捜査は、22日の追起訴で大きな山を越えた。日産資金を自らに還流させたとする会社法の特別背任容疑での4月4日の逮捕、そして22日の起訴は、特捜部にとって満を持した勝負の一手だった。昨年11月以来、4回の逮捕と長期の勾留などを経て見えてきたのは、ゴーン氏が2008年のリーマンショックで多額の損失を出し、それを取り戻すため「日産の私物化」に走った、とする検