2日、テレビ朝日「報道ステーション」では野球解説者・稲葉篤紀氏が聞き手となって行われたニューヨークヤンキース・田中将大のインタビューが放送された。

今月7日（日本時間）、日本人4人目の開幕投手を務める予定の田中だが、昨年7月に負傷した肘の不安は依然として残る。

「原因の一つとしてスプリットの投げすぎって言われるんですけど・・・」と質問する稲葉氏に、田中は「確かにスプリットを投げる数は増えましたけど、僕はそこが原因だとは思ってないですね」と答えた。

ウイニングショットでもあるスプリットの多投が原因であるという説を否定した田中は、「相手のバッターがどういう感じか分からなくて抑えなきゃという思いが強いと力みがちになるので色んなバランスを崩した」と分析しつつ、「それでいつもよりカラダの張りが強かったり、カラダへのダメージが大きかった。それの蓄積でシーズンの中盤にきてしまった」と続けた。

また今季に向け、スプリットの投球数について訊かれると「今年はゴロを打たせたり、カウントを稼いだり。同じスプリットでも色んな投げ分けができたらいいと思いますし、あとはもう少し色んな球種をバランスよく投げることができたら」と語った田中は、新たなボールの習得にも手応えを感じているという。

それは「黒田（博樹）さんも多く投げてましたし、そういうものを見てて有効なのかなと」と語る左バッターに対するインコースのツーシーム、通称「フロントドア」だ。

「フロントドアのツーシームは相手の意表を突くボールだと思うので、それが投げられるようになれば自分のピッチングの幅も広がる」という田中。それは黒田もメジャーリーグでツーシームを投げるようになり、“肘や腕の負担が減った”と語っているボールでもある。結果、黒田が大きな肘のケガもなく過酷なメジャーでローテーションを守れる投手になったのは誰もが知るところだろう。田中もツーシームを習得し、更なるレベルアップを目指すという。

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