“月体重”(1/6の重さ!)を測定してくれます。

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体重計、しばらく乗ってないです。増えたことは自覚してます。それは乗らないでもわかる。いや、だからこそ細かい数字を知りたくないのですが。自分にトドメを刺したくないというか。現実を突きつけられたくない。
じゃあ、ちょっとifの世界に突入しましょうか。ここがもし、無重力空間だったらどうする? 月面で体重を量ったならば、自分はkgあるのだろうか。

……と言っても、気軽に月へは行けません。ならば、この体重計を使うしかない。株式会社ハシートップインが今年の5月より発売している『ムーンスケール』は、われわれに“月体重”を教えてくれます。

ここで、確認しましょう。なぜ体重計に乗ると、妙に重い数値が表示されてしまうのか。それは、地球に「重力」があるからです。じゃあ、重力の概念を外しちゃいましょうよ。月に行って測定したならば、その数値は“地球体重”の1/6になるそうです。夢のシチュエーションだな……。
では、具体的に。『ムーンスケール』で体重を量る際、試しに「月モード」にしてみてください。そして、あなたの体重が60kgだったとしましょう。でも『ムーンスケール』が表示する数値は、たった10kgなのです。あまりに現実的じゃない結果だけども、とりあえずショックは受けない!

そんなこの体重計、開発の経緯はドラマです。
「ムーンスケールは、個人的な宇宙への興味から始まりました。宇宙関連の映画や記事が流行っていたので、時期的なものも影響していたと思います。どうしても宇宙、特に『月』という魅力的な素材を使いたい心境でした。そんな事ばかり考えていたら、学校で『月に行くと、重力の影響で体重が地球の1/6になる』と教わったことを思い出したんです」(企画開発担当者)
夢があり、遊び心があるが、そんなポップなテンションで済む話ではない。
「ただのジョーク商品に終らないということも確信していました。体重は人々にとって永遠の悩みですし、自分自身も体重を量りショックを受ける毎日でした。遊び心のある体重計で、体重測定のストレスから解放してあげたい。『あなたのせいではありませんよ。すべては重力のせいです!』と伝えたい。そんな願いから、この体重計は完成したんです」(企画開発担当者)

もちろん普通体重を計測する「地球モード」も用意されているものの、やはり「月モード」が脚光を浴びがち。1/6の体重を指し示してもらいたい男女による購入が多いそうです。
「宇宙グッズとして購入する方、そして『学校の授業で使いたい』という方もいらっしゃいました」(企画営業担当者)

そんな『ムーンスケール』は東急ハンズ、ロフト、ヴィレッジヴァンガードならびに同社ウェブサイト で購入することが可能です。価格は3,480円(税抜)。
「店頭で知らずに体重を量り、『あれ、体重痩せた?』と驚く方もいらっしゃいました」(企画営業担当者)

この体重計、デザイン自体もいいですよね。まさに、月の表面。月を踏みしめ量る体重は、やはり1/6になりますから。個人的に、“月体重”10kgは切りたいです。
(寺西ジャジューカ)