園内にはオリーブについて学べる記念館もある

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香川県の食といえば、うどんを思い出す人が多いと思うが、実はオリーブも有名。香川県小豆島は日本オリーブの発祥地であり、オリーブは香川県の県花・県木でもある。

そのため、香川県を車で走っていると、やたらとオリーブと名前のついた店や施設が目につく。カフェやレストラン、ホテルに温泉……。そして、小豆島では、道の駅も「小豆島オリーブ公園」とオリーブ仕立てだ。

瀬戸内海を見下ろす絶好のロケーションにある広々とした園内には、オリーブ記念館、天然温泉サン・オリーブなど多彩な施設がある。なかにはギリシャ風のロッジやギリシャ風車などもあり、なぜか地中海ムードも満点。オリーブを堪能できるだけでなく、ギリシャにいるような気分まで味わえるのはお得かも!? ちなみにギリシャ風の建物が多いのは、小豆島がギリシャのミロス島の姉妹島だからなのだそう。

園内には2000本のオリーブが植えてあるが、オリーブは果実ばかりでなく葉っぱにも注目したい。実はオリーブの木々の中にはハート型をした葉があり、見つけた人に幸せをもたらすという伝説があるのだ。

ただこのハート型の葉っぱ探し、どうやら人生の縮図のようなものでもあるらしく、「目の前にあるのに見つからないのは、目の前の幸せが見えないということ」とか、「上ばかり探すということは、高望みするということ」なんていう人も……。ちなみに筆者は見つけられなかったのだが、今回は取材だったので時間が足りなかったということにしておきたい。

幸せが見つからなかった人も、とりあえずオリーブグルメで落ち着こう。売店の「オリーブソフトクリーム」やレストランの「ひしお丼」が名物だ。

なお、同園では11月30日まで「オリーブ収穫祭」を開催中。期間中はオリーブの収穫体験(※10:30〜11:30受付終了、人数制限あり)ができるほか、各種ワークショップ(※要予約)などもおこなっている。特にオリーブの収穫はめったにできない貴重な体験。収穫の際は、果実を手の中に包み込むようにして、親指と人差し指でやさしく茎をちぎるようにして採るのだが、すぐに慣れるし、簡単だ。

ちょうど収穫シーズンを迎えた香川のオリーブ。ぜひこの公園でオリーブ三昧してみては?

(古屋江美子)