【米国はこう見ている】2年連続2桁勝利の岩隈久志は「日本が生んだ名投手」
マクレンドン監督「だからこそ名投手と呼ばれるんだ」
マリナーズ岩隈久志投手(33)が8日(日本時間9日)のホワイトソックス戦に先発し、今季10勝目(6敗)を飾った。7回を投げて5安打3奪三振で1失点(自責1)。失点はビシエドに許したソロ弾だけという素晴らしい投球で、2年連続となる2桁勝利を決めた。
球団公式HPでは「岩隈がマリナーズを5連勝に導く」という見出しで、この日の試合をリポート。決め球でもあるスプリットは普段ほど精度が高くはなかったが、それでもしっかり試合を組み立てた右腕について「最高の状態でなくても7回を1失点に抑える日本が生んだ名投手」と絶賛。
マクレンドン監督は「調子がよくない時でも、どんなピッチングをすればいいかを心得ている投手。だからこそ、名投手と呼ばれるんだ。岩隈の好投を当然のように受け止めがちだが、成功を続けるためには、投球術を知らないと勝てない時もある。彼は投球術を分かっている」と称えた。
岩隈が10勝目に到達したことで、今季マリナーズはヘルナンデス、ヤングと合わせ、3人の先発投手がすでに10勝を挙げたことになる。
地元紙タコマ・ニュース・トリビューン電子版でも、岩隈自身の「今日は決していい状態ではなかったが、勝てたことはよかった」というコメントを紹介しながら、「状態がよくなくても、ホワイトソックス打線を7回5安打1失点に抑え、さらにフォアボールは1つも与えることがなかった」と好投を紹介している。
この日は女房役ズィニーノのバットも爆発。投げても打っても、岩隈とズィニーノのバッテリーが大活躍だったとしている。
次回の先発予定は、プレーオフ出場枠を争うブルージェイズ戦。元同僚の川崎宗則との対決も楽しみだ。