現地時間18日のエンゼルス戦で7回2失点と好投したマリナーズ・岩隈 [Getty Images]

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エンゼルス - マリナーズ

<現地時間7月18日 エンゼル・スタジアム>

 マリナーズ岩隈久志投手が現地時間18日、敵地で行われたエンゼルス戦に先発登板。この日もストライク先行の丁寧な投球が光り、7回を77球で乗り切り2失点。同点の8回からマウンドを譲ったため9勝目はならなかったが、12日のアスレチックス戦に続く好投で先発の役割を果たした。

 岩隈と投げ合った相手は、12年に20勝を挙げ最多勝に輝いたジェレド・ウィーバー。実績十分のエンゼルスのエースは、初回から球威のある真っすぐと鋭い変化球を武器に、スコアボードに0を並べた。一方の岩隈も、低めを丁寧に突く投球で初回から凡打の山を築く。両投手の息詰まる投手戦は、ゼロ行進のまま中盤に突入した。

 均衡が敗れたのは5回裏、岩隈は6番ケンドリックにレフト前ヒットを許すと、続くフリースにこの試合初めての長打となる二塁打を打たれ先制を許す。さらに一死三塁とされたあと、9番コンガーにもタイムリーを許しこの回2点を失った。

 それでも岩隈の失点はこれだけ。6回は3番プホルズをスライダーで空振り三振、4番ハミルトンには初球を打たせセカンドゴロ、さらに5番アイバーもセンターフライトと、クリーンナップの三人をわずか9球で退けた。7回も10球で片づけた岩隈は、7回を77球で乗り切る省エネ投球。しかも約73%の56球がストライクで、無四死球試合は4試合連続に更新された。

 打線は7回、ようやくウィーバーから2点を奪い岩隈の負けを消したが、なおも二死一、三塁の好機で4番シーガーがサードゴロに倒れ同点止まり。岩隈は余力を残しての7回降板となったが、それでも防御率を2.95に良化させ、素晴らしい内容で後半戦のスタートを切った。