『BRUTUS (ブルータス) 』2014年7月15日号 海外ドラマ特集、第2特集は時計。

写真拡大

『BRUTUS (ブルータス) 』2014年7月15日号が、海外ドラマ特集「ドラマがつまらないなんていったのは誰だ!」だ。
いま海外ドラマが熱い、面白い、観るべき!
なのだが、まだまだ情報が少ない。
何を、どう見ればいいのか、ガイドが少ない。
ってときに、出ましたよ、でかしたブルータス!

メインは「THE 20 VERY BEST TV DRAMAS」。
今観ておきたい作品を基本見開き2ページで紹介。
「SHARLOCK/シャーロック」(舞台を現代に置き換えたホームズ&ワトソン、huluで観れる)
「Breaking Bad/ブレイキング・バッド」(ガスマスクしたブリーフいっちょのおじさんが運転する暴走車っていうとんでもないクライマックスからはじまる大傑作暴走ドラマ、huluで観れる)
「THE BRIDGE/ブリッジ」(国境に遺体が置かれ、両国が捜査を始めるが……。デンマークの傑作ミステリードラマ「THE BRIDGE/ブリッジDVD-BOX」)
「The Newsroom/ニュースルーム」(以前書いたレビュー→「このままマスコミは死ぬのか。プライドを賭けて戦う「ニュースルーム」古舘さん、頼むから観て」)
「House of Cards/ハウス・オブ・カード 野望の階段」(「ハウス・オブ・カード 野望の階段 SEASON 1 Blu-ray Complete Package」、Amazonインスタント・ビデオ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」では第一話が無料配信中)
などの傑作はもちろん、
まだ日本放映されていない「True Detective」(オバマがDVDを懇願したり、最終話はオンラインにアクセスが殺到して配信サイトがダウン、約350万人が観た、とあって期待がふくらむ。今年10月にスターチャンネルにて放送予定)
も含む20作品。

「ジャンル」
「第1話のあらすじ」
「観るべき回」
「レビュー」
「関連作品」
「コラム」
といった構成で、立体的な視聴ガイドになっている。

「House of Cards/ハウス・オブ・カード 野望の階段」について、小西未来が書いたテキストも興味深い。デヴィッド・フィンチャー監督、ケヴィン・スペイシー出演で、インターネットドラマとして一挙13話を公開、という驚愕の放映方法だったうえに、エミー賞に大量ノミネートした「ハウス・オブ・カード」は、どうやって誕生したのか。デヴィッド・フィンチャー、ケヴィン・スペイシーは、どうして今、ドラマを手がけたのか。

4ページの観音開きページ「THE DRAMA CONNECTION」は、イラストたっぷりでドラマ軸のハリウッドの人間関係図。
他にも「ドラマヒストリー50年史」「海外ドラマを観るべき4つの理由」「海外ドラマを味わう、新たな4つの視点」「メインキャストの言葉学」など、バラエティあふれる特集になっている。

海外ドラマ・ファンはもちろん、あんまり観てないけどちょっと気になる、おもしろいドラマないだろうか、って人は、ぜひ一読を。
(米光一成)