【米国はこう見ている】岩隈久志が「ブレーブスを幻惑」 敵将も「どうしようもないほど良かった」と称える
スピードガンで測れない岩隈の凄みと懐の深さ
4日(日本時間5日)のブレーブス戦で7回無失点に抑え、今季4勝目を挙げたマリナーズの岩隈久志投手(33)が相手監督から賞賛されている。ESPNが「イワクマがブレーブスを幻惑し、マリナーズが2-0で完封する」との見出しで報じている。
「我々は彼らの先発投手を理解することができなかった。球速はたった時速87、88マイル(140〜141キロ)に過ぎないが、間違いなく遥かに速いボールを投げているように見える。変化球や駆け引きもあるだろうが、彼のほとんどのボールに対抗できなかった。彼はどうしようもないほど良かった」
ブレーブスのフレディ・ゴンザレス監督はスピードガンでは測れない岩隈のピッチャーとしての凄みと懐の深さをこう表現している。
岩隈はこの日、6安打を許したが、無四球7奪三振と安定感を誇った。ストライクは96球中71球と制球力もいつも通りの素晴らしさだった。
マリナーズのマイク・ズニーノ捕手は「彼はストライクゾーンにうまくボールを集めることができていた。すべての球種を織り交ぜながら、低めにボールをコントロールし続けた」と岩隈の投球を振り返っている。直前の登板の5月25日のアストロズ戦、30日のタイガース戦で2連敗を喫していた岩隈だが、見事に修正して勝利を引き寄せた。
昨年のサイ・ヤング賞候補3位に入った岩隈の面目躍如のピッチングで、チームも5連勝。岩隈は今季4勝2敗とし、防御率2・66となっている。