(写真左から)映画「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY」の公開アフレコに参加したアンドロメダ:瞬役の岡本信彦、ペガサス:星矢役の石川界人、アテナ:城戸沙織役のももいろクローバーZ・佐々木彩夏、キグナス:氷河役の小野賢章、ドラゴン:紫龍役の赤羽根健治。

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さすがは車田正美先生。あの場面は今回のアフレコの予知夢だったのですね!

昨日、都内スタジオで、CGアニメーション映画「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY」の公開アフレコが行われた。
登場したのは、ペガサス:星矢役の石川界人、ドラゴン:紫龍役の赤羽根健治、キグナス:氷河役の小野賢章、アンドロメダ:瞬役の岡本信彦の青銅聖闘士たち4名と、アテナ:城戸沙織の声を演じた「ももいろクローバーZのあーりん」こと佐々木彩夏。いつも遅れてやってくるフェニックス:一輝はまだ来ない。

テレビ番組収録中に足を負傷し、全治2カ月の「左足外果骨折」と診断されたばかりの佐々木はこの日、車椅子姿で登場。その車椅子を押していたのが星矢役の石川界人だった。押す・押されるの立場は入れ替われど、聖闘士星矢ファンであれば、あの車椅子シーンを思い出したくなる光景だ。

80年代の週刊少年ジャンプで爆発的人気を誇った『聖闘士星矢』。
その正式続編『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』(週刊少年チャンピオン掲載)では、アテナ・城戸沙織が車椅子に乗った星矢を押す場面がある。

ケガを隠すためか、佐々木はこの日、全身を覆うピンクのドレス姿。
「自由に動くことができないので、代わりに可愛い衣装を用意してもらいました! いつもは5人お揃いの衣装が多くてこんなドレスを着させていただく機会がないので、めでたくないのに、色んな人から『おめでとう』って言ってもらえました(笑)」

記者からケガの原因を質問されると、「本当に何もないところで転んだんです」と、自身のドジっぷりを明かす佐々木。
だが、アフレコでの佐々木の演技は実にスムーズだ。

「星矢として、とてもやりやすかったですね」と佐々木の演技を評する星矢役の石川。
「ホント?」と聞き返す佐々木。
「ホントです。セイヤ、ウソ、つかない」となぜか片言になる石川の掛け合いがおかしい。

一方で石川は、歴史ある「聖闘士星矢」という作品に参加した喜びとプレッシャーも正直に明かした。
「『聖闘士星矢』は、これまでもたくさんの先輩方が演じてこられた作品。その中で、僕がこうして演じることができるっていうのはすごく光栄なことです。精一杯、星矢を“星矢らしく”やりたいなと思って頑張りました!」(星矢役・石川界人)

これに、他の青銅聖闘士たちも続く。
「必殺技の名前は聞いたことがありましたが、それを仕事で言えたなんてすごく幸せなこと。今回の映画は映像美がすごいので、観るだけで「いいものが観れたなぁ」と感じることができる映画だと思います」(瞬役・岡本信彦)

「大先輩方が演じてきた『聖闘士星矢』にまさか自分が参加できるなんて思っていなかったので、まずそこにビックリしました。でも、しっかり責任感をもって、今できることを全て出して、小宇宙(コスモ)を燃やして臨みました!」(氷河役・小野賢章)

「お話をいただいたときは光栄に思いましたけど、緊張しました。昔から『聖闘士星矢』を見てきた方にもご覧いただきたいですし、まだ見たことがない人たちにも、新しいヒーローのひとつとしてこの映画が浸透していけばいいなと思います」(紫龍役・赤羽根健治)

『聖闘士星矢』のエピソードの中でも一番人気を誇る「聖域十二宮編」を描く今作では、「アリエスのムウ」役を宮本充、「タウラスのアルデバラン」役を小山力也、「ジェミニのサガ」役を山寺宏一、「キャンサーのデスマスク」役を平田広明……という具合に、黄金聖闘士を豪華声優陣が演じているのも楽しみな要素。公開アフレコに登場した若手声優陣とベテラン声優陣の“闘い”にも注目していきたい。

映画「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY」は6月21日より全国公開される。
(オグマナオト)