台湾、世界初となるカルテの全面電子化  2年後にも実現

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(台北 25日 中央社)馬英九総統(=写真右)は25日、総統府で医療関係者の表敬訪問を受けた際、カルテの電子化を進めている台湾では2年後にも医療機関のすべてで電子カルテの共有が可能となり、実現すれば世界で初めての例となると述べた。

台湾では診療を受ける際、中小病院より大きな病院に通いたがる傾向があることから、医療資源の利用・配分アンバランスが以前から指摘されていた。このため、衛生福利部では2010年から医療機関でのインターネット環境構築に補助金を出しており、現在、電子カルテ交換システムに加わっている診療所は2000軒余りで病院数は142に上り、2年後にはさらに電子カルテの全面的共有実現が見込める。

また、健康国家をめざし国民が運動の習慣を身につけるよう、政府では人口15万の都市にスポーツセンターを1つ設置する方針で、全国に少なくとも22カ所が建設される見通し。

(李淑華/編集:荘麗玲)