「ロナウド人形」を線路に横たえた写真をFacebookで公開したPEPSI社

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ペプシコーラで知られ、サッカー界とは切っても切れない素晴らしい絆を構築してきたはずの「PEPSI」社。ところがこのほど彼らが、スウェーデン人から発信された、“クリスティアーノ・ロナウド選手は敵。電車に轢かれればいい”とでも言いたげな写真をFacebookで公開し、その良識にかけた判断には批判が集中している。

19日のサッカーW杯欧州予選プレーオフ・セカンドレグでスウェーデンポルトガルの試合が行われ、3対2で勝利をおさめたポルトガルが本戦にコマを進めることとなった。ご存知のとおり大活躍であったのはハットトリックを決めたクリスティアーノ・ロナウド選手。ポルトガル代表としての通算得点数は47にものぼった。

ロナウドは、スウェーデン選手およびサポーターらにとって一番厄介な存在だと思われていたに違いない。だが「ロナウドなんて電車に轢かれてしまえばいい」とまで考えるのは、あまりにも稚拙な話。ところがこれに「そうだ、そうだ!」と同調してしまったのが、ペプシコーラで知られるPEPSI社であった。彼らがFacebookで展開していたスウェーデンのサッカーファン向けのページで、そんなとんでもない写真が公開されていたことを英紙『デイリー・ミラー』電子版が伝えている。

問題の写真は、襟元のみグリーンというポルトガル代表を思わせる真っ赤なユニフォームを着せられた布製の人形が、手脚と口をヒモで縛られ、線路のレール上に横たえられているというもの。ゼッケン「7」はどうみても“ロナウド人形”であろう。さらにペプシコーラの缶で頭を砕かれたり、どこかの呪術さながらに針が刺された人形の写真も公開されていた。

それらは試合前にスウェーデン人が投稿したものだが、写真に“pepsi MAX”のロゴが重ねられていることから、そのページにおけるPEPSIの責任者の良識が問われるとして激しい非難を浴び、これらの写真は削除された。そしてこのほどPEPSIは会社をあげてロナウドに正式に謝罪。もっとも怒りの収まらないポルトガル人の間では、「ペプシコーラをボイコットしよう」という動きも出てきたもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)