視聴率連続30%超え、社会現象となったドラマ『半沢直樹』(TBS系)も、いよいよ22日が最終回。
半沢直樹の能力と人柄を信頼する唯一の味方で上司・内藤部長を演じる吉田鋼太郎さん(54)は言う。

「内藤は半沢の味方ではありますが、無理難題を全部まかせているので、『自分は何をしているんだ』感が出ないように気をつけました。また香川君はじめ、アクの強いキャラクターばかりなので、僕もアクの強さでみんなに『倍返し』しようと思っています」

 吉田さんが最初に撮影したのは、半沢を伊勢島ホテル担当から外すという大和田常務(香川照之)や岸川取締役(森田順平)に、「不当人事だ」と盾突き半沢を守る場面だった。いきなりテンションの高い、長い場面で緊張していたとき、助け船を出してくれたのは香川照之(47)だったとか。

「香川さんとは飲み友達でね。僕がリハーサルで緊張して、せりふをかんだんです。すると『この人、舞台ですごい人なんだよ』とスタッフに軽く言って、場を盛り上げてくれたんです。それでチーム半沢に入っていきやすくなって、本番はOKでした」

 最終回は「日本のテレビ史上に残る演技合戦」という声が、現場であがっていたという。

「悪役の香川君と追い詰めていく堺(雅人)君との一騎打ち。共演している僕から見ても、2人のやりとりの舞台を見ているように、引き込まれました。半沢が倍返しできるのか、周りで支えている僕も含めて(笑)、脇をかためる皆の芝居も、楽しんでくださいね」