中国インターネット界のオピニオンリーダー12人が韓国外交通商部の外交安保研究所を訪問し、中韓両国の問題について討論を行った。韓国側の専門家は中韓両国の友好度が年々低下していることへの懸念を表明、誤解を解決できる橋渡しをできるだけ早く構築することを提案した。環球時報(電子版)が3日付で報じた。

 今回の訪問は日韓国交正常化20周年の民間交流行事の1つとして行われ、オピニオンリーダーは「日韓友好」のテーマで開催された論文大会で選ばれた6人の民間人と中国各界を代表する6人のブロガーで構成されている。

 2011年の中韓両国の貿易額は2000億ドルを超えるなど、経済的な絆が強まる一方で、両国民が互いの国に対して抱く友好度は年々低下している。

 記事によれば、友好度が低下する原因は領土問題のほか、歴史や人物に関する起源を主張する「歪曲(わいきょく)された情報」が主な原因となっている。

 韓国外交通商部外交安保研究所の所長は「中韓国民が互いを理解できていない現状において、メディアの果たす役割は大きい。両国民が互いの立場に立って深く考えることが必要」と訴え、中韓両国の橋渡しとなる仕組みを構築し、「誤解」の解決を図ることが重要だと提案した。(編集担当:及川源十郎)