トヨタ2000GTは国産初の技術がふんだんに取り入れられています。例えばDOHCの4バルブヘッド、ダブルウィッシュボーンのサスペンションやブレーキサーボなどがそれにあたります。



特にブレーキは、当時では先進技術のディスクブレーキ。これに倍力装置を組み合わせたのはトヨタ2000GTが国産初。ディスクブレーキの採用自体は1964年のいすゞべレット1600GTが国産初となります。


トヨタ2000GTもべレット1600GTも、そしてスカイライン2000GTと、国産のディスクブレーキを装着したGTモデルのブレーキは住友電工が作っていました。初期のディスクブレーキは対向ピストンが主流。見た目にはこちらのほうが信頼性が高そうです。今の様なシングルピストン+リンケージという方式はかなり後になってから、ブレーキパッドの進化と共に現れるのです。


住友電工のブレーキ部門は2007年、トヨタ系のアイシングループに業務移譲してしまったので、SUMITOMOのロゴの入ったブレーキはもう見ることが出来なくなってしまいました。


(北森涼介)


 



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