ディズニーのキャラクターグッズを販売するディズニーストアが全面改装されるという。その狙いは何だろうか?

  10月23日付日本経済新聞には、全面改装の計画として<まず仙台市内の店舗を改装し、12月上旬にアジア1号店として再オープンさせる>とあり、世界的には<現在、米国や欧州を中心に37店舗が再オープン><今後5〜7年以内に全世界で300店舗の全面改装に乗り出す予定だ>という。
 ディズニーストアに関してWikipediaの記述を調べると、以下のようにある。
 1987年に米国のショッピングセンターに第1号店が開業し、<誕生して間もない頃は、ディズニーランドの商品の予備もしくは在庫がそのままの形で販売されていた。しかし、独自で商品を開発するようになると、テーマパークの敷地外で公式商品を購入することができるという点が消費者に受け、ディズニーの財政を支える柱の一つとなっていった>。つまり、屋台骨を再構築しようというのがこの計画なのだ。

 全面改装の狙いは極めて明確だ。記事にも<買い物客の滞在時間を伸ばすのが狙い>とある通りだ。だが、滞在時間が長かったからといって、それが収益につながるとは限らない。記事には<(米国・欧州など先行している37店舗では)従来の約2倍の来店客数を記録している>ともある。だが、「利益=売上−コスト」だ。改装費用というイニシャルコストだけではなく、イベントなどランニングコストもかさむ。また、「売上=来店客数×購入率×客単価」なので、まず、来店客を「買う気」にさせなければハナシにならない。

 どうやって「買う気」にさせるのか。

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