スカイラインRSストーリー 80年代国産車 その5 【CAR STYLING VIEWS 13】
排ガス規制の厳しくなった時代、自動車メーカーはエンジンパワーを奪われ、骨抜きになっていました。各社色々と事情はったのでしょうが、スポーティモデルといえども、よいエンジンに恵まれないこともしばしばありました。そんななか2代目セリカが ”名ばかりのGT達は道を空ける。”というチャッチフレーズを使いだしたのです。
もちろん名指しはしていませんが、その相手はスカイラインであることは明らかでした。当時はエンジン開発がついていかず、どこもどんぐりの背比べだったのですが、DOHCエンジンによりセリカが一歩前に出たことをアピールしたのものに見えました。
これが70年代のターボ解禁前夜でした。
ターボエンジン解禁に併せ一番に市場投入を果たしたのは日産でした。セドリック/グロリは日本で最初のターボ搭載車となったのですが、その後ブルーバードに搭載しいよいよスカイライン(ジャパン)の6気筒=つまりGTへの搭載となりました。このモデルはゼロヨン(0−400m加速)16秒を切る速さを見せつけました。
前置きが長くなりましたが、こんな経緯のなかスカイラインは6代目(ニューマン)へとフルモデルチェンジを行います。
とはいえ、6気筒ラインすべてにGTを名乗るスカイラインにとって、”名ばかりのGT”がすべて払拭されたわけではありません。
しかしここで、GT−R復活の話が浮上します。しかし実際には4気筒のFJエンジン搭載となったのです。6気ではないためにGTを名乗らなかったといますが、たぶん”名ばかり”の騒動がなければこれはGT−Rになったんだと思います。とにかく速いGTが欲しかったし、フラッグシップの存在は必要でしたから。
結果的にはRSとRSターボという名前になり、すべての国産車を蹴散らしました。RS開発陣はきっとこう言いたかったのでしょう。まだまだGT−Rはこのポテンシャルのずっと先にある。と
。
(MATSUNAGA, Hironobu)
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