排ガス規制の厳しくなった時代、自動車メーカーはエンジンパワーを奪われ、骨抜きになっていました。各社色々と事情はったのでしょうが、スポーティモデルといえども、よいエンジンに恵まれないこともしばしばありました。そんななか2代目セリカが ”名ばかりのGT達は道を空ける。”というチャッチフレーズを使いだしたのです。


もちろん名指しはしていませんが、その相手はスカイラインであることは明らかでした。当時はエンジン開発がついていかず、どこもどんぐりの背比べだったのですが、DOHCエンジンによりセリカが一歩前に出たことをアピールしたのものに見えました。


これが70年代のターボ解禁前夜でした。


ターボエンジン解禁に併せ一番に市場投入を果たしたのは日産でした。セドリック/グロリは日本で最初のターボ搭載車となったのですが、その後ブルーバードに搭載しいよいよスカイライン(ジャパン)の6気筒=つまりGTへの搭載となりました。このモデルはゼロヨン(0−400m加速)16秒を切る速さを見せつけました。


前置きが長くなりましたが、こんな経緯のなかスカイラインは6代目(ニューマン)へとフルモデルチェンジを行います。



とはいえ、6気筒ラインすべてにGTを名乗るスカイラインにとって、”名ばかりのGT”がすべて払拭されたわけではありません。


 


しかしここで、GT−R復活の話が浮上します。しかし実際には4気筒のFJエンジン搭載となったのです。6気ではないためにGTを名乗らなかったといますが、たぶん”名ばかり”の騒動がなければこれはGT−Rになったんだと思います。とにかく速いGTが欲しかったし、フラッグシップの存在は必要でしたから。


結果的にはRSとRSターボという名前になり、すべての国産車を蹴散らしました。RS開発陣はきっとこう言いたかったのでしょう。まだまだGT−Rはこのポテンシャルのずっと先にある。と




0039.jpe
0040.jpe
0041.jpe
0044.jpe
0047.jpe
0048.jpe
1981skyline_RS_turbo f
1981skyline_RS_turbo r
skyline_RS_turbo r


(MATSUNAGA, Hironobu)



■関連記事
ピアッツァのカッコよさを忘れることはできません 80年代国産車 その4 【CARSTYLING VIEWS13】
女子大生人気No.1! プレリュードはやはりカッコよかったですね 80年代国産車 その3 【CAR STYLING VIEWS 13】
ソアラより最先端をいくデザインとも言われた初代レパード 80年代のクルマ その2【CAR STYLING VIEWS 12】
81年登場の初代ソアラってやっぱりカッコイイ! あれ?でもなぜ吉田由美ちゃんが!?  80年代のクルマ その1 【CAR STYLING VIEWS 13】