マツダの技術屋さんと言えば、NHKのプロジェクトXでも紹介されたロータリーの山本さん(故人)やロードスターの産みの親、平井さん、そしてそのロードスターに磨きをかけてきた貴島さんが頭に浮かびます。もっとも、ZOOM-ZOOMの広報戦略のために、貴島さんを前面に押し出していたのかもしれませんね。


でもどうしてどうして、個性派エンジニアさんがマツダにはもっともっといらっしゃいますね〜。(^-^ゞ



デミオ開発責任者の水野さんは、「まさかデミオで、30km/lを要求されるとは思いませんでした。」と寝耳に水状態だった事を明かしています。しかもそのオーダーは、「スカイアクティブ技術のエンジンだけを使い、ハイブリッドのインサイトと同じ燃費にしろ!」というのですから凄まじい。


「燃費達成は、竹やり作戦だと思っていました」と振り返る位、あらゆる細かい工夫を積み上げていったそうです。


 


でもそんな無茶を現実にしてくれたからこそ、技術的に既に行き着いていたと思い込んでいたガソリンエンジンに、新たな夢を感じる事ができるんです!


(・o・)ゞ


 


またひと昔前にあった、簡略装備と激細タイヤの燃費スペシャル仕様を仕立てて、易きに流れる事もできたでしょう。


 


でも今度は、水野さんのZOOM-ZOOM魂が許しません。


「燃費30km/lは社会的使命としてやった。デミオの最大の魅力はマツダらしさであり、走る歓び!」ですって。つまり「燃費のために走りを犠牲にしては、マツダのクルマ造りの意味がない!」とおっしゃっている訳です。やっぱりクルマはこうこなくっちゃ!!



興味深いのはインタビューの際に、水野さんだけでなく、同席していた技術の方も、走りの話になると表情が活き活きとしてきたという点です。こういう人達が造るクルマが、運転していて退屈なはずがありません。


 


マツダが目指すのは、ZOOM-ZOOM思想とスカイアクティブ技術による、燃費が良くて走ると爽快な「文武両道」のクルマ造りだと感じました。


デミオはその第一弾ですから、今後の展開が楽しみになってきました。


 


マツダ、頑張れ〜!!


(^o^ゞ


(拓波幸 としひろ)





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