企業ポリシーとしてサステイナビリティ(持続可能性)を掲げるBMWですが、サブブランドとしてBMW iを立ち上げました。


BMWは以前から水素や電気など代替燃料の開発を手がけてきましたが、今回わざわざ新ブランドを立ち上げたことは、代替燃料車が現実的なところまで来ていることを感じさせます。別ブランドにした理由は既存のBMWとは別の流れであることのアピールと、BMW取り扱いの全店ではなく、サービス体制の準備も含めて段階的に取り組んでいくのが理由でしょう。プジョー&シトロエン・グループとの共同開発やMINIの電気自動車MINI Eの実証実験などを行なってきたBMWですが、開発もいよいよ佳境ということではないでしょうか。



BMW iブランドは2つの新型車両を用意しています。


まずi3コンセプトは、以前からモーターショーなどに展示されていたメガシティ・ビークルがベースで、BMWとしては初の量産仕様の電気自動車となる予定。170ps/250Nmのモーターの後輪駆動車で、BMWらしく車両重心や前後重量バランスに配慮しているそうです。


そしてi8はビジョン・エフィシェント・ダイナミクスとして発表されていたプラグイン・ハイブリッドがベースです。フロントにi3の電気システムを、リヤに220ps/300N,mの直列3気筒エンジンを搭載したスポーツモデルで、家庭電源での充電が可能なリチウムイオンバッテリーを搭載し、電気だけでも35kmの走行が可能。


それでいながら前後重量配分は50:50で、0-100km/hは5秒以下ながら燃費は欧州のテストモードで3L/100kmを実現。発売されればテスラの手強いライバルになるのではないでしょうか。


それにしてもBMW iと言う名前を聞きますと、インジェクション仕様を想像してしまいますが、どうやら今後はBMWの新世代モビリティの記号となりそうですね。


日本にいつ導入されるのかも非常に楽しみです。


(佐藤みきお)




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