ミニバンの販売ランキングといえば、日産セレナが不動のナンバーワンというイメージが強いですが、実は昨2010年もっとも売れたミニバンはセレナにあらず。



前年比188%という脅威の伸び率をしめしたホンダ・ステップワゴンが8万934台で年間トップに。セレナは7万5040台で惜しくも二番手でありました。



しかし、今年は違います。


 


日本自動車販売協会連合会による上半期の販売ランキングを見てみると、1〜6月の累計ではセレナが3万9157台でトップ独走中。


 


二番手にはホンダ・フリード(3万3266台)がつけ、昨年ナンバーワンを奪取したステップワゴンは2万5290台と大きく差をつけられています。



直近6月の販売台数を前年比でみるとセレナが100%とほぼ回復しているのにたいして、ステップワゴンは54%と震災による生産減の影響を受けている様子。


 


セレナの独走を止めるライバルはいないのでしょうか?


 


現時点は存在しませんが、ランキングを眺めていると、そのポテンシャルを秘めたクルマがあることに気付きます。


 


それが、トヨタのヴォクシー/ノア。



メカニズム的には”同じ”といえる、この二台ですが販売チャネルやエクステリアに違いによって別の車種となっています。


 


しかし、今年上半期の販売台数でいえば、ヴォクシー(2万1127台)でノアが(1万7130台)。


二台を合計すると、3万8257台。セレナとの差は900台とかなり迫るのです。


 


しかしながら、トヨタの販売網で扱っている二台のクルマを足した数字をも上回るセレナには、たしかにミニバン・ナンバーワンとなるだけの魅力があるのでしょう。


 


それが何かは、購入者一人ひとりにそれぞれの理由があるのでしょうが、たとえばアイドリングストップも備えたミニバン・ナンバーワンの省燃費性能もセレナの人気を高めているファクターのひとつ。


 


ちなみに日産がいうところのミニバンとは「3列シートの国産車」を指しているとのこと。プリウスαが全グレードで3列シートならいいライバルになったかもしれませんが、今年中に納車できるのはほとんどが2列シート・グレードということですから、日産のいうミニバンにはあたらず。



セレナのライバル不在状態はまだまだ続きそうです。


 


(山本晋也)


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