――共演の山田孝之さんとは2回目の共演になると思うのですが、いかがでしたか?

玉木:山田君とは「WATER BOYS」で一緒でしたね。でもそこから何年も経っていて、お互い色々な経験をしてきているし、ここまで一緒の時間が長い撮影は初めてですね。山田君は一度役に入り込むと、カットがかかってもなかなか抜けないという話をしていて、逆に僕は役が全くプライベートに残らないので、そういう話をしたり。

――では撮影の合間に一緒にわいわい騒ぐことは無かった?

玉木:そうですね。でも僕も元々口数が多いほうではないので、騒ぐってことは無かったですけど。僕が山田君を思い切り殴るシーンがあるんですけど、その前に山田君が自分で自分の体を殴っていて。そこまでしなくてもってちょっと思ったんですけど、山田君は「殴られた時に本当に辛い表情を出したいから」と言っていて、本当に演技にストイックだと思いますね。

――今年は「MW - ムウ -」、「真夏のオリオン」、「のだめカンタ〜ビレTHE MOVIE(仮)」と主演含めた出演作が目白押しですが、2009年は節目の年になったと感じていますか?

玉木:間違いなくそう思いますね。こんなに1年間に出演作が続くのも初めてですし、そういう意味だと山田君も出演作が多い1年だと思うんですけど。20代って出来る限り早く通り過ぎたいと思っていたので、その20代最後の年にこうやって大事な作品に参加することができて良かったですね。

――今回の撮影を通して、“俳優・玉木宏”に何か変化は訪れましたか?

玉木:それは正直まだ分からないですね。今やっと作品が完成して、それをお客さんに観てもらい、反応を見て、そこから自分の中に何か変化が起こると思っているので、まずは観てもらってからだと考えてますね。

――最後に、これから「MW - ムウ -」をご覧になる皆様にメッセージをお願いします。

玉木:本当に「善と悪」とは何か、ということを究極に描いた作品が完成したと思っています。何が善で何が悪なんだろうって、それは誰にも答えが分からない物だし、分かったところで良いとは思っていないんですけど。そういった普遍的なテーマを描いた作品なので、幅広い年齢の方に楽しんでいただける自信がありますね。後、こういった悪の主人公が活躍するという話は、日本映画界かつて無い物だと思っているので、ぜひこの壮大なスケールを劇場で味わっていただきたいです。

「MW - ムウ -」ストーリー
16年前、ある島で島民全員が死亡する事件が発生し、政府によりその事実は隠匿される。事件から密かに生き延び、成長してエリート銀行員となった結城美智雄は、殺人を繰り返す冷酷なモンスターの顔を持ち、事件を引き起こした“MW”と呼ばれる存在を用いて世界の破滅を企む。もう1人の生存者で神父となった賀来裕太郎 は、結城が繰り返す犯行を止められないことに苦悩するが……。

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MW− ムウ− - 作品情報

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