WBCで「打倒・侍ジャパン」なるか 巨人打撃コーチとなったイ・スンヨプ氏が語った“日韓の現在地”「日本とレベル差があるのは事実だ」

現役時代に日韓両球界で活躍し、「国民打者」と評されたイ・スンヨプ氏(C)Getty Images
来るべき3月5日に開幕を迎えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。井端弘和監督率いる日本代表は、同6日の台湾戦から史上2度目の連覇に向けた挑戦をスタートさせる。
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そんな侍ジャパンにとって、やはり最初の関門となりえるのが、韓国代表との対決だ。過去3大会連続で1次ラウンド敗退の憂き目に遭っているアジアの雄だが、今大会は総勢7人のメジャーリーガーが参加。イ・ジョンフ(ジャイアンツ)やキム・ハソン(ドジャース)といったタレントが居並んでいる。
無論、日本もタレント力では全く劣っていない。大谷翔平、山本由伸(ともにドジャース)に加え、鈴木誠也(カブス)、吉田正尚(レッドソックス)、村上宗隆(ホワイトソックス)など多士済々。韓国に真っ向勝負を挑んでも力負けしない地力はある。
それでも油断は禁物。日韓戦に並々ならぬ意欲を燃やす韓国と、ことWBCという檜舞台で対峙するのは容易ではない。
実際、韓国球界のレジェンドも日本戦を重要ポイントとして挙げている。今季から巨人の打撃コーチとなったイ・スンヨプ氏は、韓国通信社『聯合ニュース』のインタビューで、「国を代表して出場する選手たちならば、勝ち負けを問わずに、ファンが納得し、選手たちに共感できる試合を展開すべきだ」と檄を飛ばした。
かつて韓国球界で一時代を築き、2003年に年間56本塁打を放ち、「アジアの大砲」と呼ばれたイ・スンヨプ氏。母国内で「国民打者」の異名を持つレジェンドは、日本との客観的な戦力差を認めつつ、持論を展開している。
「日本はもともと細部まで整理されていて、投手力も優れている。だからレベル差があるのは事実だ。しかし、韓国国内で選手たちは徹底的に準備しているはずなんだ。我々は韓国特有の“上下関係”やチームワークの面では、どのチームにも引けを取らない。戦力的に不足している部分は、そうした結束力で補わなければならない」
チームケミストリーの尊さを説いた49歳の大打者は、こうも続けている。
「我々が決勝まで勝ち進んだ2006年大会も、誰がアメリカに韓国が勝つと予想しただろうか。野球のボールは丸く、結果は誰にも分からないんだ。私は選手たちが勝利への強い意志と執念を見せてくれることを願う。この大会を通じて韓国野球が決して弱くないことを証明し、世界を驚かせてほしい」
イ・スンヨプ氏の言う、執念を持った粘り強い野球を展開するようなら、韓国は日本にとって小さくない壁となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
