米国の肥満人口、2025年までに2億6000万人に
(CNN)米国では2050年までに約2億6000万人が太り過ぎまたは肥満になるという予測が、医学誌ランセットに発表された。
具体的には、未成年4310万人、成人2億1300万人が太り過ぎか肥満になると予測されている。2021年の時点では太り過ぎか肥満の未成年は3650万人、成人は1億7200万人だった。
肥満の定義は体格指数のBMIが30以上、太り過ぎは25〜29.9。BMIの高さは糖尿病やがん、心疾患、呼吸器疾患、精神衛生問題との関係が指摘され、米国では早死にや障害のリスクを増大させる要因となっている。
今回の予測は米ワシントン大学の研究チームが、全米規模の主要調査結果を含めた過去のデータをもとに算出した。
成人や10代後半の肥満率は、過去30年で2倍に増加。15〜24歳の女性の肥満または太り過ぎの比率は、1990〜2021年にかけて男性を上回るペースで増大していた。
若者の肥満の多さは特に懸念が大きい。肥満や太り過ぎの若者は平均体重の人に比べ、年を取ってからも体重問題を抱える可能性が大幅に高いことは研究で示されている。