銀座の「KK線」廃止発表に反響多数!? 「寂しい」「ついにこの時が…」 異色の「無料高速」なぜ廃止? 首都高とは全然違うワケ
無料の都市高速
銀座エリアを抜けていく京橋〜汐留の東京高速道路、通称「KK線」が、2025年4月上旬をもって廃止されることが発表されました。
11月13日の発表から1日経って、ネット上では多数の反響の声が上がっています。
東京高速道路(KK線)は、首都高とは独立して運営される高架道路です。ビジネス街のビル群を縫うように進み、信号ゼロで都心部を通過することができる、バイパス的存在です。
【画像】えぇぇ……!? これが「KK線」廃止後の「リニューアル計画」全貌です(30枚以上)
1959年に最初の区間である土橋〜城辺橋(西銀座付近)が開通し、1966年に全通を迎えています。
首都高との違いは、通行料が無料であること。高架下のテナントからの収入で運営を賄うビジネスモデルが特徴です。
都心環状線の神田橋JCTから分岐する「首都高八重洲線」から直通しているため、「神田〜西銀座〜新橋〜汐留」と利用するドライバーも多く、「都心環状線の第2ルート」にもなっていました。ちなみに大型車は通行禁止です。
そんなKK線の廃止は、2019年度ごろから本格的に検討がはじまりました。
発端は、都心環状線の「日本橋川空間」を「地下化」するプロジェクトです。老朽化して大規模リニューアルが必要となるのを機に、川に青空を取り戻そうという動きから、2019年に地下化の方針が決まりしました。
これにより、江戸橋JCTのランプ接続はできなくなり、都心環状線の代替ルートが必要になります。そこで、八重洲線をメインルートとして、八重洲から京橋へ直結する「新京橋連結路」を整備することとなったのです。
そうなると、いよいよルートが丸被りするKK線は、役目を終えることになったのです。2019年に東京都は「東京高速道路(KK線)再生方針」を策定し、新京橋連結路の事業本格化とともにKK線は廃止し、歩行者用の高架緑道としてリニューアルすることを正式に明らかにしました。
今回、正式に「2025年4月上旬」と、廃止時期が明言されたのです。
再整備後は「Tokyo Sky Corridor」として、信号待ちも無く、クルマに驚く心配も無いエリア移動を可能にする歩行者ルートとなります。沿線の再開発計画とも連動して、ビル直結のデッキも整備される予定です。
なお、高架の運営は、引き続きテナント収入で賄うこととなる計画です。
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都心部で高速道路が廃止されるという異例のニュース。
混雑を避けて銀座エリアを抜ける移動ルートとして親しまれてきた「KK線」が廃止されることに対し、首都高のSNSでの発表には2500を超える反応が集まり、コメントも多数投稿されています。
「KK線ついに終わってってしまうのか。とっても東京を感じられて大好きでした」「一度運転してみたかったなぁ」「あの狭い道路をわざわざ走るの過ぎだったんだよな」「マジか…寂しい」「ついにこの時が来たか…」「いよいよかぁ…いよいよなのですねぇ…」と、惜しむ声が多数見られます。
首都高とは違う独特の風景に魅せられる人も多く、「銀座や有楽町の街を見下ろす、そして真横の新幹線と運よく並走するとちょっと嬉しくなる片側一車線」「KK線から見る銀座や東京駅方向の風景は『The東京』って感じで好きなんだよね」「大都会の中を駆け抜ける近未来的な感覚を未だに覚えています」などの声も見られます。
廃止まで半年を切っているなか「なくなる前にKK線走りに行くかなー」「今度行ってみよう」「新幹線と並走するシーン、もう一度見に行くか」など、あらためて訪問してみたいという声もありました。