DeNA・三浦監督(C)日刊ゲンダイ

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 思いを果たす絶好のチャンスだ。

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 昨12日、日本シリーズを制したDeNAの三浦大輔監督(50)が外国人特派員クラブでの記者会見に出席。「ナンバー80! ハマノバンチョー、ダイスケ・ミウラ!」と司会者のド派手な紹介に苦笑いしつつも、捕手の戸柱恭孝(34)とともに、壇上で様々な質問に答えていった。

 そんな指揮官が熱く語ったのが、「今年は今永がそうだったように、メジャーに挑戦する選手が多い。これは日本の野球界にとって良いことなのか。それとも人材流出なのか」という質問だ。

 三浦監督は「仕方がないことかなと思っています。選手個々の夢として、世界の強豪と戦いたいという思い。年俸も違うし、そこを求めていく選手もいると思う」と認めながらも、こう続けた。

「でも、日本の野球も盛り上がってるし、盛り上げていかなければならない。(中略)横浜は今年、ほぼほぼ満員で試合ができた。まだまだ日本の野球も魅力があるし、もっと魅力的なものを提供していかないと。DeNAは世界一を目指しているので、世界から注目されるように、海外の選手がDeNAでプレーしたいと思えるようになっていかないと、と思います」

 11日には南場オーナーも日本記者クラブでの会見で、「海を渡ると年俸がケタ違いになる。正直、悔しい部分もある」と、メジャーとの格差を吐露。それでも、「日本のプロ野球も規模を発展させ、日米のギャップを小さくするのも大事」と対抗心を燃やしている。

 現場とオーナー、両者がともに抱く思いを有言実行するために必要なのが、大補強だろう。

 ターゲットの1人は今季限りで中日との契約が切れる抑えのマルティネス(28)だ。2018年に来日、19年以降は毎年40試合以上に登板。今季は60試合に登板し、2勝3敗、43セーブ、防御率1.09。22年以来となるセーブ王に輝いた。

 昨季在籍して活躍、今季はメキシカンリーグでプレーしたバウアー(33)にも触手を伸ばしているという。

 さらに12日に海外FA権の行使を発表した広島の九里亜蓮(33)にも興味を示しているともっぱらだ。

 バウアーもメジャー復帰が絶望視されているとはいえ、安いカネでは来てくれないだろうし、マルティネスと九里の今季年俸はそれぞれ2億円と1億4000万円。決して安価ではなく、争奪戦となれば値段も跳ね上がる。特にマルティネスは中日に加え、「金満球団」のソフトバンクも獲得に乗り出すと見られている。「年俸10億円は下らない」と言われる中、どこまで本気で取りにいくのか。12日にFA権を行使せず、残留を表明した佐野も年俸アップは確実。日本一になったことで選手たちにご祝儀も必要だろう。

「それでも昨オフ、ポスティングでカブス入りした今永の譲渡金は、最低14億円が保証され、最大で20億円に達する。DeNAは親会社こそ全体の収益が下がっているものの、スポーツ事業の収益はプラス。観客動員も昨季から年間で80万人近く増えており、日本一効果もあってさらに来季の集客も期待できる。大型補強にも乗り出すだけの準備は整っているとみていい」(球団OB)

 来季は1998年以来のリーグ優勝が最大の目標。本気を出すなら、今しかない。

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 DeNAといえば、CS突破を決めた夜、石井琢朗コーチは三浦監督との《関係悪化説》を払拭すべく、「ピエロを演じた」そうだ。あの日の夜にいったい何が起きていたのか。そもそもの《関係悪化説》とは。

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