「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」ここまでのストーリーをイラストエッセイで振り返る!
次回11月17日(日)よる10時30分 第6話を放送 日本テレビ系日曜ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」。
本作は、アメリカの作家、ルイザ・メイ・オルコットが手がけた不朽の大ベストセラー「若草物語」が原案。「もしあの四姉妹が令和ニッポンに生きていたら…」という着想から、舞台を大胆に現代に置き換えて描かれる、社会派シスターフッドコメディー。ストーリーの中心となる町田家の四姉妹を、堀田真由(次女)、仁村紗和(長女)、畑芽育(四女)、長濱ねる(三女)が演じている。
今からでもまだ間に合う!ここまでのストーリーをイラストエッセイで振り返り!
本作品には、完全無欠なキャラクターは登場しない。等身大の悩める人々を演じるキャストにはかなりの力量が求められる物語で、俳優陣はそれに十二分に魅力的に応えてくれている。恋愛における多様性も認められつつあるこの頃、「恋をして結婚するのが女性の幸せ」という価値観はあまり目にしなくなった感もある。とはいえ、依然私たちの気持ちに居座り続ける「古い常識」や、その周辺で起こる諸問題から目をそらさず、真摯に描いている「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」。町田家の四姉妹と、彼女たちを取り巻く人々の悩みや喜びとは?
●「恋愛・結婚が女性の幸せ?」私が一家の大黒柱になる!/次女・町田涼の場合
ドラマ制作会社の現場で、助監督として携わる作品の恋愛描写にピンとこない町田涼(堀田真由)、27歳。このドラマの主人公である。キャリア5年目にして初めて、病欠の監督に代わり連ドラのメガホンをとることになった涼は、ベテラン脚本家・黒崎潤(生瀬勝久)とトラブルを起こしてしまう。「女性は恋愛しないともったいない」「女の人っていうのは多少なりともプリンセス願望を持っている」「そういう人たちを気分良くさせるためにドラマを描くのだ」という黒崎の価値観に反感を覚えたためだ。黒崎に「同じステージまで這い上がって、古い価値観ぶっ壊してやりますから!」と啖呵を切って会社を辞めてしまった涼は、しばらく前に諦めていた脚本家への道を歩み始める。
新人向けのシナリオコンテストに駆け込みで応募した作品が、恋愛ドラマの第一人者であるシナリオライター、大平かなえ(筒井真理子)の目に留まることになるのだが……?
●「出世と結婚なら、結婚を選ぶかな」家庭に憧れを持つしっかり者/長女・町田恵の場合
長女・恵(仁村紗和)は、ハローワークの非正規職員。正規職員の小川大河(渡辺大知)と交際しているが、周囲には隠しての職場恋愛だ。利用者からは生涯安泰の公務員だと勘違いされ、正規職員に対しても肩身が狭い思いをする日々。雇い止めは怖いし、上司から送られる絵文字満載のおじさん構文メッセージへの対応にも頭を悩ませている。
恋人の大河は、恵に対してはなにかと「上から」なアドバイスをし、「正規」と「非正規」の立場の違いもちらつかせてくる。名前に反して、小川の清廉さも大河の雄大さも持ち合わせていない相手(なんならモラハラ気味)ではあるが、恵はいずれ大河と結婚して家庭を持つことに憧れを抱き続けている。
●「仕事も恋も手に入れたい!」でも、謎多き『沼オトコ』にハマってしまって…?/四女・町田芽の場合
四姉妹の末っ子である芽(畑芽育)は服飾学生で、学費は恵と涼が負担している。ファッションデザイナーとして活躍する夢、そしてお金持ちの男性との結婚!内心、負担をかけている姉たちに気を遣いながらも元気に学生生活を送っている芽は、実家が太く気前のいい大学生と付き合っていたが、彼の二股が発覚。学校の屋上で憤慨していたところ、「だったら自分も遊べば?遊んでみる?」と声をかけてきたのが、私生活が謎に包まれている同級生の沼田灯司(深田竜生)だった。傷心のまま一緒にホテルに行ってしまった芽だったが、その後、コンクールでペアを組んだのがきっかけで、彼が抱える秘密に触れることとなる。
●「脚本家・町田涼の一番のファン」だったはずなのに…⁉/三女・町田衿の失踪
第1話の時点で、町田家に、三女の衿(長濱ねる)の姿はない。二年前に突如姿を消してしまった衿とは、その後一切の連絡がとれておらず、未だ彼女は行方不明のまま。
役者志望だった衿は、涼とは姉妹でありソウルメイト。高校時代、演劇部で、涼は衿のために脚本を書き、衿は脚本家・町田涼のために演じた。
母・満美の数度目かの結婚の時、「結婚しない同盟」を結成した二人は、互いに鏡のような存在だったといえる。衿の消息は第5話現在明かされておらず、涼が衿に送り続けているメッセージも二年間“未読”のまま。一体衿は、どこで何をして、何を思っているのだろうか。衿の消息が、物語後半の鍵となりそうだ。
●「ママはやっぱり、恋している自分が好きなのです」超恋愛体質の母・満美の影響
「私は、絶対結婚しない!」――涼の恋愛・結婚観に影を落とすのは、母親である町田満美(坂井真紀)の存在だ。超恋愛体質の満美は、結婚と離婚、家出と出戻りを繰り返し、たびたび町田家に問題を持ち込んでくる。第4話では、ロマンス詐欺に引っかかった満美が突如の帰宅。芽の学費のため涼が消費者金融で借りたお金を持ち去って姿をくらましてしまう。恋愛に現を抜かし、家族を省みない母のことが許せない涼だが、学生時代、母と姉妹とで布団を並べて一緒に眠っていた幸せな記憶も捨てたりはできない。愛憎半ばにある母と衝突しつつも、その恋愛観を聞いたことが、かなえから振られたプロットライティングのヒントになったりもするから面白い。
●四姉妹を最も近くで支える、涼の幼馴染/行城律の葛藤
涼は、脚本家を目指すにあたっていつも孤軍奮闘していたわけではない。涼のそばには、幼馴染の行城律(一ノ瀬颯)がいる。涼と衿が演劇部で過ごしていた高校時代、律は同じ学校の新聞部員として二人をすぐそばで見つめてきた。卒業後ブランクはあったものの、友人の結婚式で再会してからは良き相談相手。涼の肩こり解消のためキャッチボールに付き合い、バカ話も交わすことができる、かけがえのない味方。町田家の経済破綻の危機には、水面下でサポートもしていた。
律は涼にとって無二の親友だ。しかし律から涼に抱く「好き」の気持ちは恋愛のそれ。第3話では、かなえの指示でマッチングアプリを始めた涼に気をもみ、第4話では、学生時代から続く涼への想いが描かれる。そんな二人の関係を早々に見抜いたかなえは、自分のオリジナルドラマの「当て馬男子」のモデルを律に設定。作品の展開のために、律に「涼との恋を進める」ように提案するのだが…?
●堅苦しくなく考えてみたい「恋愛しない生き方」
本作のサブタイトル、「―恋する姉妹と恋せぬ私―」が示すように、涼は、「恋も結婚も興味がないからしない」というキャラクター。劇中では恋愛至上主義に抗う様も描かれている。
涼の思想は高校時代から一貫しており、性別がある世界での生きづらさに憤りを覚えているからこそ、ずるいことは決してしない。「正攻法」で業界を泳いでいこうとする彼女のまっすぐさには、すがすがしさを覚え、応援したくなる。何物にも代えがたい「律との友情」「衿との絆」、そして「家族が安心して過ごす家」。そのために、涼が出していく答えとは……?
涼が言うように、このドラマは『崖っぷちアラサー女子の一発逆転胸キュンストーリー』ではない。恋人に限らない「好きな人」とともに、生きる糧を見つけていく物語ということになるだろうか。続きをぜひお楽しみに。
次回、第6話のあらすじは、番組公式ホームページ内「ストーリー」(https://www.ntv.co.jp/wakakusa/story/)にて公開中。
■番組概要
毎週日曜よる10時30分〜11時25分放送
【原案】 ルイザ・メイ・オルコット「若草物語」
【脚本】 松島瑠璃子
【音楽】 はらかなこ
【主題歌】 いきものがかり「ドラマティックおいでよ」(Sony Music Labels Inc.)
【演出】 猪股隆一 瀬野尾一
【プロデューサー】 森有紗 松山雅則
【協力プロデューサー】 河野英裕
【チーフプロデューサー】 松本京子
【制作協力】 トータルメディアコミュニケーション
【製作著作】 日本テレビ
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