スペイン豪雨被害 「人殺し!」13万人デモ 市民の怒り爆発 警察と衝突

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■迫る濁流“室外機の上に避難”

 濁流が足元に迫るなか、壁の室外機によじ登って避難する女性。

 女性は九死に一生を得ましたが、先月、スペイン・バレンシア州では記録的豪雨による洪水被害で200人以上が死亡。いまだ70人以上が行方不明になっています。

 州政府が警報を発令するのが遅すぎたことが被害を拡大させたとして、住民らは被災地を訪れたフェリペ国王夫妻に泥を投げるなど抗議。

 さらに、今月9日にはバレンシア中心部の広場で大規模なデモが発生。集まった人たちは約13万人です。

■「人殺し!」市民の怒り 警察と衝突

 先月、起きた洪水被害で対応の遅れた政府へ住民の怒りが爆発し、警官隊に激しく詰め寄ります。

デモ参加者

「私が唯一言いたいことは、地元当局が住民を見捨てたことへの責任を取らなければならない」

 怒りは警官隊への攻撃に代わり、大量の椅子を投げ付けます。すると今度は警官隊がデモ参加者に詰め寄り、警棒を振り回すなど現場は一時、騒然。

 その他にもデモ参加者は当局の建物に泥の手形を付けるなど抗議の意志を示し、バレンシア州の首相の辞任を求めました。