Appleが、ロック状態にあるiPhoneを一定時間が経過すると自動的に再起動する「inactivity reboot(非アクティブ時再起動)」という機能をiOS 18.1にひそかに追加したことがわかりました。

Apple Quietly Introduced iPhone Reboot Code Which is Locking Out Cops

https://www.404media.co/apple-quietly-introduced-iphone-reboot-code-which-is-locking-out-cops/



Here's why iPhones were rebooting themselves, according to experts

https://www.androidauthority.com/iphone-reboot-explained-3498168/



iOS 18.1 boosts security with inactivity reboot feature

https://appleinsider.com/articles/24/11/09/iphones-on-ios-181-will-automatically-reboot-and-lock-down-after-being-idle-for-a-while

以前から「iOS 18では端末がランダムに再起動することがある」ことが報告されていましたが、AppleがiOS 18.1に「inactivity reboot」を追加したことで、端末のランダムな再起動はこの機能によるものだった可能性が出てきました。

Appleが公式に「iOS 18.1に、iPhoneがロックされて一定時間経過すると自動的に再起動する機能を追加した」と発表したわけではありませんが、専門家は当該コードの追加を確認したと報告しています。



当初、端末が勝手に再起動するのは通信が途切れたからだと考える見方もありましたが、非アクティブ時間をカウントするタイマーのコードも見つかり、充電の有無や通信状態とは無関係に、「最後のロック解除からどれぐらい時間が経過したか」だけを数えていることがわかっています。再起動までの時間は96時間、つまり丸4日だとのこと。

iPhoneは起動後、「最初にロックを解除する前(Before First Unlock:BFU)」と「最初にロックを解除したあと(After First Unlock:AFU)」の状態で安全性が異なり、BFU状態だと生体認証がオフでデータが完全に暗号化された状態なので、機密ファイルを抜き出すことが非常に困難になります。

このため、もしiPhoneを盗まれたり紛失したりしてデータが抜き取らてしまう恐れがあったとしても、自動的に再起動されればユーザーデータが抜き取られてしまう恐れは激減し、安全性が高まることになります。

犯罪に用いられた可能性がある端末を押収して調べようとする警察や法執行機関にとっては面倒な機能といえますが、iPhoneユーザーは助けられることが多そうです。