中国海警、黄岩島領海での巡航・法執行を強化
【新華社北京11月10日】中国海警局は10日、黄岩島問題に関する声明を発表し、黄岩島領海と関連海域での巡航・法執行を強化すると表明した。声明の全文は次の通り。
黄岩島は中国固有の領土である。中国は長きにわたり、黄岩島に対する主権と管轄権を持続的かつ平和的、効果的に行使してきた。フィリピンは一時期より、軍と沿岸警備隊の船舶や航空機および公船を頻繁に黄岩島付近の海空域に侵入させて騒ぎを起こし、挑発し、中国の領有権と海洋権益を著しく侵害してきた。フィリピンはまた、漁船をそそのかして黄岩島のラグーン(潟湖)に侵入させ、違法作業を行わせた。一部のフィリピン漁船が魚毒漁や絶滅の危機に瀕する水生野生動物の捕獲などの違法操業を行い、関連海域の脆弱な生態系を破壊した疑いがあることも把握している。
中国海警は海警法や漁業法、海洋環境保護法など中国の法律・法規に基づき、また国連海洋法条約などの国際法の規定も参照して黄岩島領海と関連海域での巡航・法執行を持続的に強化し、関連海域の良好な秩序を断固として維持し、関連海域の生態環境と生物資源を断固として保護し、国の領有権と海洋権益を断固として守っていく。