【森雅史の視点】2024年11月9日 J1リーグ第36節 FC町田ゼルビアvsFC東京
J1リーグ第36節 町田3(1−0)0FC東京
14:03キックオフ 国立競技場 入場者数45,288人
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3バックに変更した町田が戸惑うFC東京を相手に快勝を収めた。15分、エリキがじっくり溜めてパスを出すと、そこに走り込んだ白崎凌兵が合わせて先制点を挙げる。FC東京は後半に入って反撃しようとしたが49分、相馬勇紀のクロスを白崎が折り返すと、ゴール前のオ・セフンのマークは誰もいなかった。さらに79分、相馬のCKがGKを惑わせながらゴールに飛び込んで3-0。FC東京は前半の遠藤渓太が放ったミドルシュートがクロスバーを叩いたものの、その他のチャンスを生み出せなかった。ディエゴ・オリヴェイラがトップにいてもボールは出てこず、一度降りてボールを引き出せばチャンスは生まれかけるが、今度はゴール前に人がいない。荒木遼太郎が小技を効かせて時間を生み出すものの、走り込む選手はいなかった。
一方、町田のDFはテクニカルな面を見せた。チャン・ミンギュが後ろで控えていることもあり、昌子源とドレシェヴィッチはボールを持つとドリブルを仕掛け、ターンで相手を惑わせ、意外性のあるパスでFC東京を崩す第一歩を作っていた。この2人はこんなプレーが出来るのなら、町田は新たなパターンをもっと使ってもいいのではないだろうか。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート