『スター・ウォーズ』オビ=ワンとクワイ=ガンの名はもともと逆だった ─ 師の最期に襲名する展開だった?
全てのサーガには、(意外な)始まりがある……。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)で登場した若きオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とそのマスターであるクワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)は、実はしばらく逆の名前で呼ばれることになっていたという。これが逆転して現在の名になるまで、そこには語られざるドラマがあったようで……。
オビ=ワンといえば『スター・ウォーズ』旧3部作で若きルーク・スカイウォーカーを導いた謎多き老ジェダイで、『ファントム・メナス』では彼がまだパダワン(弟子)だった頃が描かれた。尊敬する師匠のクワイ=ガン・ジンと共にシスの刺客ダース・モールと激戦を繰り広げるが、クワイ=ガンは敗れて死んでしまう。
ダース・モールなど劇中のさまざまなデザインを手掛け、当時の製作舞台裏をよく知るイアン・マッケイグは米公式サイトにて、「しばらくの間、年長のジェダイの名前がオビ=ワンで、若いジェダイの名前がクワイ=ガンだったんです」と明かしている。
「最後がとても痛ましくて、オビ=ワンが死に、クワイ=ガンがダース・モールを倒すと、彼は師の最期に、師の探求だけでなく、その名前も受け継ぐんです。クワイ=ガンがオビ=ワンに改名するわけですね。」
この襲名が、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)のとあるセリフに繋がる設計になっていそうだ。オビ=ワンという名の人物を探して現れたルークに対し、アレック・ギネスは「オビ=ワン……ずいぶんと久しぶりに聞く名前だ」と呟く。「なぜなら彼はオビ=ワンではなく、クワイ=ガンだからです」。
『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』にて見放題独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.映画の最後のお馴染みの名前を名乗るという展開はヒーロー映画のオリジン的だが、クレイグによれば、これは「最後の方になって、ジョージが変更した」そう。どうして変更されたのかは不明だが、おそらく、このままでは少々複雑すぎると判断されたのかもしれない。
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