オーディション落選→翌日、驚きの行動に…“脱落メンバー”だったTWICEモモ(28)が韓国でトップアイドルになるまで《インスタフォロワー数1位》
11月9日、TWICEのモモが28歳の誕生日を迎えた。高いレベルを要求されるK-POP界において“ダンシングマシーン”とも呼ばれるほどの実力を有し、インスタグラムフォロワー数が日本人で1位という人気を誇るモモ。
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かつてはオーディションで落選が続いた彼女が、トップアイドルになるまでの道のりとは? 韓国エンタメウォッチャーで、ライターのK-POPゆりこ氏が読み解く。
京都府出身のTWICEのモモ ©時事通信社
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第3世代ガールズグループの「覇者」TWICEの強さ
筆者はTWICEを数少ない“ガールズK-POPの覇者”だと思っている。それは一体、どういうことか。2010年代から始まる「第2世代」と呼ばれるK-POPの本格的ブーム以降、栄枯盛衰の字の如くあらゆるグループがトップの座を目指しては消えていった。その中で「時代を制した」「頂点に立った」と言えるグループが数年に一度の頻度で現れる。ボーイズグループは特に顕著でわかりやすく、東方神起、BIGBANG、EXO、そしてBTSは誰が見ても“王座に座った”グループではないだろうか。
一方、ガールズグループは序列争いよりも、棲み分けをしながら共存していく傾向がある。それでも数年に一度、圧倒的な人気と存在感を持つ“クイーン”は現れる。まずは少女時代、これは文句なしだろう。では彼女たちの後継者は誰だったのか--私個人の意見ではK-POPの枠を超えた大衆的な(ここ重要!)人気と知名度、ブランドの持久力という点でTWICEに1票を投じたい。BLACKPINKと共に第3世代ガールズグループの「双璧」として今もなお存在感を放つ。
日本人が3名も所属するのは異例のことだった
TWICEを語るのに欠かせないのは、3人の日本人メンバー、ミナ、サナ、モモの存在だ。日本人がK-POPアイドルになることは今でこそ珍しくないことだが、TWICEがデビューした2015年の段階では前例はわずか。K-POPガールズグループ史を振り返ってもS.E.Sのシュー、Sugarのアユミ(後にICONIQ、伊藤ゆみとして活動)、Ladies' Codeのリセ(交通事故で逝去)など韓国にルーツを持つ日本出身メンバーはいたものの、ひとつのグループに3名もの日本人が所属するのは異例のことだった。
ミナ、サナ、モモの偉業は3人全員が “グループの日本担当”ではなく“韓国のスター”として現地の芸能界にしっかり溶け込み、大衆的な認知度を獲得、そして楽曲面とバラエティ両方で支持を得たことにあるだろう。さらには後にユニット名となる“MISAMO”として、元からのK-POPファンはもちろん、そうでなかった人たち、日韓の芸能人たちをも夢中にさせてきた。
現在、MISAMOは日本では初のドームツアーを絶賛開催中。K-POPグループからの派生ユニットの中でも突出した成功例だ。彼女たちの存在あったからこそ、日韓合同オーディション番組や多国籍プロジェクトに勢いが生まれ、IZ*ONE、Kep1er、LE SSERAFIMなど魅力的な多国籍ガールズグループの誕生にも繋がったのではないだろうか。
実はTWICEの「脱落メンバー」だったが……つかみ取った追加合格
実は、モモは一度TWICEメンバー候補からの脱落を経験している。2015年に韓国で放送されたオーディション番組「SIXTEEN(シックスティーン)」で後のTWICEを選抜する際、モモはファン投票の結果と歌唱力への不安を理由に道半ばで不合格となったのだ。
しかしその後、モモはツウィと共に、番組の最終回で“追加合格”を果たす。モモのポテンシャルと、TWICEに欠かせないダンスパフォーマンス力、そして何より脱落を言い渡された翌日も稽古場に現れ、毎日粛々と練習していた姿を「最も誠実なメンバーだった」と、評価された結果だった。一見華やかで朗らかなモモの中にある、ストイックで努力家な一面が垣間見えるエピソードだ。
加えて、モモは「SIXTEEN」出演前にもソ・イングクらを輩出した韓国の大ヒットオーディション番組「SUPER STAR K」シーズン3の日本オーディションに挑戦していた。惜しくも予選敗退となったが、諦めずに姉とダンスする動画をYouTubeに投稿。現在までの所属事務所・JYPエンターテインメントにスカウトされたのは、その動画がきっかけだった。その後もデビューの話が頓挫するなど、なかなかの苦労人とも言えるモモだが、「負けたことがある」そして「這い上がったことがある」という経験が、人気に驕ることなく邁進する今の姿を作っているのではないだろうか。
日本人フォロワー数1位! モモのインスタは何がすごい?
モモといえば日本で最もInstagramのフォロワーを抱える人物でもある。その数、1503万人。なんと東京都の人口を超えている。ちなみに第2位はサナで1219万人、ミナも1005万人のフォロワーを持ち、TWICEとMISAMO人気の盤石さを実感する(※数字は全て2024年11月現在のもの)。何より、彼女たちの人気を支えているのは日韓のファンだけではない。東南アジアや遠くヨーロッパなど世界中からもフォロワーが集まっている。
モモのアカウントを見ている感想として、まず定期的に投稿している印象がある。K-POPアーティストにとってSNSでの情報発信や近況報告も大事なファンサービスの一つ。忙しい中でもきちんと更新し続けるところに「ナチュラルに努力してしまう」モモのサガを感じてしまう。
そして媚びのない、スタイリッシュな写真が目を惹く。これは彼女のダンスやパフォーマンスにも通じる話だが、ふわっとした色気も感じさせるのに決して嫌らしくならず、オシャレに決まるのもモモの強みだ。さらにMIU MIUやオニツカタイガーのブランドアンバサダーとしても活動し、ファッション誌の表紙やグラビアにも登場している。その撮影の裏側とも思えるカットが度々InstagramにUPされており、コーディネートを見ているだけでも楽しい。
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「TWICEのダンシングマシーン」とも呼ばれるモモへの韓国での評価、常にストイックな彼女が“思い悩んだ時期”とは……?(#2につづく)
〈〈バキバキの腹筋も話題に〉歌唱力が厳しく批判されたことも…TWICEモモ(28)が乗り越えた韓国での“視線”〉へ続く
(K-POPゆりこ)