日本維新の会代表選、立候補者説明会に2陣営…50人の推薦人要件「ハードル高い」
日本維新の会は8日、党本部で代表選(17日告示、12月1日投開票)の立候補者説明会を開催し、2陣営が出席した。
公示前から6減の38議席にとどまった衆院選での敗北を受け、党の再建策が争点となる中、出馬を模索する陣営にとっては50人の推薦人集めが高いハードルとなっている。
説明会に出席したのは、守島正衆院議員(大阪2区)の関係者と、空本誠喜衆院議員(広島4区)。守島氏は吉村洋文共同代表(大阪府知事)に近く、吉村氏に出馬を働きかけている。吉村氏は8日、訪問先の新潟県庁で記者団に「熟慮した上で判断したい」と述べた。
一方、空本氏は民主党出身で、当選3回。大阪市内で「大阪源流の政党が全国規模の政党に生まれ変わる姿を見てもらいたい」と意欲を示しつつ、推薦人について「50人を集めるのはちょっとハードルが高い」とも漏らした。現状で集まっているのは十数人だという。
代表選規則は、党所属の国会議員と地方議員、首長の中から計50人の推薦人が必要などと定めている。2022年代表選では「30人以上」だったが、全国政党化を進めるためとして、引き上げられた。
維新は昨春の統一地方選で躍進し、所属議員や首長は約850人まで増えた。ただ、本拠地・大阪の選出が約4割を占める「大阪偏重」は変わっておらず、党内には「他の地域から代表選に出るのは簡単ではない」(若手)と推薦人の規定に不満も出ている。
代表選では、街頭演説会や討論会も予定されており、党幹部からは「自民党総裁選のように全国の注目を集める絶好の機会。無投票は避けるべきだ」といった声もあがっている。