賠償金はゼロ円、吉本側から和解を持ちかけ…松本人志”文春裁判”の「急転直下の訴訟取り下げ」全内幕

写真拡大 (全2枚)

吉本興業側と文藝春秋側は夏頃から断続的に交渉を重ねていました。そもそも和解を持ちかけたのは吉本側。吉本側の狙いは、少しでも早く松本(人志)氏を復帰させたいというものだったようです」(訴訟関係者)

11月8日、「ダウンタウン」の松本人志(61)が、性的な被害を受けたと女性が主張する記事を掲載した週刊文春との裁判について、訴訟を取り下げると報じられた。松本は名誉を傷つけられたとして、発行元の文藝春秋に5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求めていた。

「吉本と文藝春秋の交渉が長引いたのは『謝罪文』が理由です。文春側は、和解交渉にあたって『女性への謝罪』を条件としていました。そもそも謝罪文を出すのか、出すとしたら表現はどうするかといった点について何度も協議を重ねていました。松本氏は『性加害を認めた』と世間から受け取られることによる、家族への影響を懸念していたようです。『女性に対する謝罪文を出す』と決まった後も、何度も両者間で謝罪文の内容についての交渉が行われていました」(同前)

複数回の交渉を経て、10月中には訴訟取り下げについて大筋で合意に至っていた。そうして、11月8日に松本が訴えを取り下げて、松本と文藝春秋の両者がコメントを発表するということになったのだ。松本がSNSから出す「謝罪文」は「飲み会に行ったのは事実。不快な思いをさせた人がいたとしたらお詫びしたい」という趣旨の内容になったという。

「今回の取り下げに伴って、文春側が支払う賠償金や和解金はゼロ円のようです」(同前)

吉本興業に取材を申し込んだところ、以下のような回答があった。

「松本裁判は、原告、被告とも双方話し合いの上、裁判終結にいたりました。金銭の授受が伴わないので和解ではなく、話し合いで解決したということです」

今後松本側は復帰に向けて動き出す可能性が高い。だが、そう簡単に「復帰」にたどり着けるだろうか。

「『アンジャッシュ』渡部建氏がまだ完全には復帰できていないことを考えると、松本氏がそう簡単に復帰できるとは思えません。活動を続けるのならYouTubeなど、テレビ以外の媒体になる可能性が高いでしょう」(芸能ジャーナリスト・佐々木博之氏)

いずれにせよ、昨年末から始まった「松本人志の性加害疑惑」に一つの区切りがついたことは間違いない。