日産自、今期営業を70%下方修正、配当は25円を未定に変更

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 日産自動車 <7201> [東証P] が11月7日大引け後(16:40)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結営業利益は前年同期比90.2%減の329億円に大きく落ち込んだ。
 併せて、通期の同利益を従来予想の5000億円→1500億円(前期は5687億円)に70.0%下方修正し、減益率が12.1%減→73.6%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結営業利益は前年同期比49.5%減の1170億円に落ち込む計算になる。

 同時に、従来25円を計画していた配当を未定に変更した。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結営業利益は前年同期比84.7%減の319億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の6.6%→1.1%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2025 年3月期の通期の連結業績予想は、為替変動の影響に加え、最近の業績動向を踏まえ、前回公表した業績予想を修正しました。 通期の連結販売台数につきましては、前回公表値から減少し340万台となる見込みです。 為替レートは、前回公表時には、通期平均1米ドル=155円、1ユーロ=167円を前提としておりましたが、今回通期平均1米ドル=149円、1ユーロ=164円の前提に変更しました。なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、2025 年3月期の業績改善に向けてターンアラウンドに取り組んでおり、現時点では業績予想の合理的な算定が困難であるため、今後の見通しが明らかになった時点で速やかに公表します。※業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づいており、リスクと不確実性を含んでいます。従いまして、今後の当社グループの事業領域を取りまく経済情勢、市場の動向、為替の変動等により、実際の業績が現状の見通しと大きく異なる可能性があることをご承知おきください。