「使えねえ…」橋本環奈の報道で注目された、芸能界でありがちな“パワハラ”タレントの「共通点」

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『週刊文春』(11月7日号)で報じられた橋本環奈のパワハラ疑惑が波紋を広げている。

1粒で2度美味しいわけではないが、記事は橋本の“パワハラ疑惑”と中川大志との交際の2本立てとなっている。だが、中心となっているのは“パワハラ疑惑”だ。

放送中のNHK連続テレビ小説『おむすび』の主演に加え、NHK 『紅白歌合戦』で3年連続司会を務めることになった橋本は、今一番売れている女優と言っていいだろう。

同誌によればプレッシャーを感じることも多く、酒量も増えていったが、酒では解消できないストレスのはけ口が現場マネージャーに向かっていったという。

すでに10人前後の社員が辞めた

ドリンクや日傘をさすタイミングを間違えると、彼女はマネージャーを叱責し、社長と一緒に

「使えねえ」

と罵倒するらしい。

あの笑顔がまぶしい“千年に1人の美少女”橋本環奈が“パワハラ?”とは、にわかに信じがたい話だが、記事には事務所関係者の告白も載っていて、彼女のパワハラが原因でこれまで8人のマネージャーが退職したという。

『文春』の取材に対し事務所社長は、橋本の担当ではないがタレントの送迎や現場に立ち会う社員が10人前後辞めたことを認めている。

そして最近も、ドリンクで逆鱗に触れ、担当を外れたマネージャーがいるというのだ。

“たかがドリンクで?”と思う人が多いだろうが、芸能界では“ドリンク”にまつわる話は結構あるのだ。

「今は50代になった元男性アイドルはマネージャーにジュースを買いに行かせ、自分の分も買ってきたマネージャーがアイドルより先に飲んだら、“タレントより先に飲むのは許せない”と自分のジュースを投げつけたのは有名な話です。またコーヒーが熱くて“火傷して歌えなくなったらどうするんだ”と怒鳴っていた歌手もいましたし、控室に指定した銘柄のミネラルウォーターが置いてないからと激怒した俳優もいました」(テレビ局関係者)

ドリンクだけではない。控室に加湿器が1台じゃだめだと、局内の加湿器をかき集めて10台用意させた美人女優や、控室のエアコンを修理していた業者の人に“いつまでやってるの! 暑くて我慢できない”と言ってスリッパを投げた美人女優も業界では有名な話だ。

だが、これらの話が週刊誌等で報じられたことはなかった。しかし最近では女子アナ出身の女優や朝ドラヒロイン経験がある女優も何人かパワハラ疑惑を報じられたことがある。

そもそも芸能界では珍しい話ではない。だからなのか、業界関係者はこんなパワハラ話を聞いても特に驚きはしない。

所属事務所の“稼ぎ頭”

そして“パワハラ”タレントにはある共通点があるという。

「大手の事務所に所属しているタレントでも時々いますので、必ずしもそうとは言い切れませんが、“パワハラ疑惑”が飛び出すタレントに共通して言えるのは、所属事務所の“稼ぎ頭”であったり、所属が“そのタレントだけ”という事務所のタレントですね。タレントの機嫌を損ねて、辞められたら困りますから、お姫様か女王様、王子様のように扱ってしまう傾向があります。大手や老舗の事務所は新人のうちにタレントと事務所、マネージャーは二人三脚だということをベテランの社員がシッカリ叩き込みますから」(大手芸能プロ幹部)

それにしても朝ドラの不評に加え、こんなネガティブ報道が出たことで橋本はこの先、“大丈夫なのか?”と心配する声も出ているが、

「全く問題ないでしょう」

と言うのは別のテレビ局関係者だ。

「売れて人気が出てくると、こういう話は必ず出てきます。半分やっかみみたいなところもありますから。これまでもパワハラ疑惑が出たタレント、俳優は数多いですが、たいてい芸能裏話みたいになっちゃってます。重罪を犯したというわけでもないですし、沈静化するのにそんなに時間はかかりません。世間の反応もアンチ以外は“へえーそうなの”程度です。また事務所内の内輪の話ですから、業界はまったく気にしてません。もちろんCMなどにも影響はないでしょう。橋本さんはとってもクレバーなので、こんな報道が出たらさすがに今後は言動に気を付けるでしょうしね」

橋本の足元が揺らぐことはないようだーー。

取材・文:佐々木 博之(芸能ジャーナリスト)