「私に死刑を」“ルフィ事件”きょう判決 実行役リーダー、闇バイト応募を「後悔」
去年、世間を震撼させた“ルフィ事件”。その実行役、リーダー格の男の判決が7日言い渡されます。裁判で自ら死刑を強く望んだ被告の主張を直接聞きました。
【画像】裁判で涙、接見では笑顔浮かべる “ルフィ事件”実行役リーダー格の永田被告■「私に死刑を」“ルフィ事件”リーダー格永田陸人被告(23)の意見陳述(先月23日)
「極刑でも償えないと思います。死刑が一番ふさわしいと加害者側からも望みます」
裁判で何度も涙を見せた永田陸人被告(23)。「ルフィ」などと名乗る指示役が暗躍した一連の強盗事件で闇バイトに応募し、実行役のリーダー格を担いました。
永田被告は東京・狛江市の住宅に押し入り、90歳の女性をバールで殴るなどして死亡させ、高級腕時計を奪った罪などに問われています。
永田陸人被告の意見陳述(先月23日)「正直、言葉にならないです。本当にごめんなさいとしか言えないです」弁護側(先月23日)
「死刑がいいと思っている?」永田陸人被告の意見陳述(先月23日)
「心から思っています」
先月の裁判では死刑を希望し、何度も涙を流していた永田被告。判決を前にANNの接見に応じ、その理由を語りました。
永田陸人被告「被害者遺族のため。目には目を、歯には歯を。だから死には死をなんですよ。生きてる理由が分からない。なんで人を殺した自分が生きているのか。死で償いたい。更生より厳罰を望んでいるからです」
何度も涙を見せていた裁判とは打って変わって顔色もよく、時折笑顔をみせながらざっくばらんに話す永田被告。
競艇にのめり込み、消費者金融から闇金へ渡り歩くと、金に困って闇バイトに応募したといいます。
■裁判で語った事件当日の様子先月の裁判では、リーダー格を務めた事件当日をありのままに語っていました。
永田被告の意見陳述(先月23日)「ノムラ(野村博之被告)に『バールを持ってこい』と指示を出し、『やれ』と言った。ノムラは6回〜8回バールで全身を思いっきり殴った」弁護人(先月23日)
「それを見てどう思った」永田陸人被告の意見陳述(先月23日)
「マジかと思った」弁護人(先月23日)
「なぜ止めなかった?」永田陸人被告の意見陳述(先月23日)
「ここで止めたら私のメンツが立たない。またノムラも犯罪歴が長くプライドが高い。リーダーが入れ替わってしまう可能性があった。『俺がストップというまで止めるな』と。そしたらノムラが『もうこれ以上は死ぬぞ』と。『やらないんだったら、俺がお前をぶっ殺すぞ、やれ』と言った」■闇バイト応募「死ぬほど後悔」
接見に応じた永田被告は、犯罪があまりにも身近になっていたと振り返りました。
永田陸人被告「当時は犯罪のことしか考えていなかったので、犯罪が身近だった。たばこを吸うように犯罪をしていたので」記者
「強盗被害に遭わないためには?」永田被告
「マンションがいいんじゃないですか?特殊詐欺は対策を打たれて社会問題になっているじゃないですか。だから特殊詐欺ができないから強盗は増えるでしょうね」
7日言い渡される判決では死刑を望んでいますが、そうならなかった場合は償いとして闇バイトの応募者を減らすための呼び掛けをしたいと語りました。
永田被告「闇バイトに応募したことは死ぬほど後悔しています。(闇バイトに応募する人に)やめさせたいです。自分のようになってほしくない。警察が闇バイトダメだよと言ってもなくならない。自分がダメだよと言ったらなくなります」
(「グッド!モーニング」2024年11月7日放送分より)