ドジャース・大谷翔平投手(30)が、ヤンキースとのワールドシリーズ第1戦を翌日に控えた24日(日本時間25日)、ドジャースタジアム内で取材に応じた。

 大勢の日米のメディアに囲まれた大谷はメジャー7年目にして初めて出場するワールドシリーズへ「いよいよ始まるなという感じ。興奮している」と心待ちにした。ヤンキースは松井秀喜氏がワールドシリーズMVPに輝いた2009年以来15年ぶりの頂点を狙っている。松井氏の存在について問われた大谷は「直接会って、すごく話した事はないんですけど、逆にだからこそ画面の中の人。僕が少年のときに憧れていた選手というかんじ。そういう子供たちの模範となる人、選手だと思う。そういう意味では相当影響を受けたんじゃないかなと思う」と口にした。日本人では松井氏以来2人目となるワールドシリーズMVPへの期待もかかっている。

 ドジャースはレギュラーシーズンで両リーグ最多98勝を挙げてポストシーズンに進出。大谷はメジャー7年目にして初めてポストシーズンに駒を進めた。パドレスとの地区シリーズでは1勝2敗と1度は追い込まれたが、2連勝で逆転突破。メッツとのリーグ優勝決定シリーズも4勝2敗で制して、20年以来4年ぶりにリーグ優勝を果たしてワールドシリーズに進出となった。

 大谷もここまでポストシーズンでは、全11試合に「1番・指名打者」でフル出場し、3本塁打を放って10打点をマークするなど、42打数12安打の打率2割8分6厘で、打線を引っ張っている。