【ゴルファーのための食事学】ゴルフで疲れた身体は『かぼちゃ』で回復!

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 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

もうすぐハロウィンの季節です。ハロウィンと言えば『かぼちゃ』を思い浮かべる方が多いと思います。かぼちゃは飾るだけではなく、皆さんにはぜひ食事に取り入れていただきたい食材です。特にラウンド終わりの夕食には、かぼちゃを使った料理をおすすめします。

今回は『かぼちゃ』に含まれる栄養素についてご紹介します!

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『免疫力』の維持に役立つ

かぼちゃの最大とも言える特徴が、免疫に関わる栄養素『ビタミンACE』全てを含むことです。それぞれの役割について簡単に解説します。ビタミンAは、主に皮膚や粘膜の強化に関わります。次にビタミンCは、肌や骨の健康に欠かせません。また、細菌やウイルスから身体を守る働きを担う白血球の機能を高めます。そしてビタミンEは、抗酸化作用を持ちます。身体に悪影響を及ぼす活性酸素の除去を促すことで身体を守ります。これら全てが外的・内的なストレスから身体を守る免疫作用があるため、全てのビタミンが欠かせません。

特に気温の変化が激しいこの時期は、体調を崩し易いと言えます。免疫機能を維持、そして高める為にはかぼちゃが役に立ちます。

筋肉をスムーズに動かす『カリウム』

身体に必須なミネラルの一種『カリウム』もかぼちゃは豊富に含みます。カリウムは体内で様々な役割を担いますが、その中の一つに、筋肉の収縮に必要なことが挙げられます。ヒトの身体はカリウムとナトリウムの2種類のミネラルがバランスを取り、筋肉を動かします。特に最近の日本人はナトリウムを豊富に含む加工食品の摂取が増える傾向が見られます。一方、海藻類等のカリウムを豊富に含む食材は摂取不足の傾向にあります。両者のバランスが崩れると筋肉の動きをスムーズに行うことが困難になり、運動パフォーマンスにも関わります。カリウムを含む食材は積極的な摂取が必要です。

質の良い『炭水化物』

かぼちゃは甘みが強い野菜の為、ご飯からおやつまで、様々な料理に使用することができます。そしてお菓子と比べて、質の良い炭水化物を含んでいると言えます。炭水化物は、糖質と食物繊維を合わせた総称です。お菓子などの加工食品は、この食物繊維がほとんど入っておらず、糖質の比率が高いものが多いです。加工食品に含まれる糖質は血糖値を急上昇させ易いものが多く、この血糖値の乱高下が気分の不安定などのメンタルに関わると共に、太り易い身体を作ります。

一方野菜で炭水化物を摂ると、食物繊維も豊富に含みます。血糖値の上昇を抑えるとともに、かぼちゃに含まれる食物繊維は水溶性であることも特徴です。水に溶けやすいということは、水を含んで膨らむということ。腸の運動を活性化させたり、腹持ちを良くする働きもあります。

食べ方色々!

かぼちゃは栄養豊富で味もクセが少ないことから、様々な料理に合わせることができます。幼児の離乳食から、高齢者の介護食まで、一生を通して食べることができます。

私のおすすめは一口大にカットし、お味噌汁に入れることです。品数を増やすことなく、簡単にかぼちゃを使った料理を楽しむことができます。また小腹が空いた時には、耐熱容器に入れて電子レンジで5分程加熱すると、食べられる硬さになります。バターなどで軽く味付けをすれば、このまま食べられます。さらに、少し手間はかかりますが、かぼちゃをペースト状まで崩すことで、お菓子作りの生地に混ぜても美味しく食べられます。

様々な料理にアレンジできる所が、かぼちゃの良いところです!

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。

引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!



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[文:トータルゴルフフィットネス - ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。