【AI予想・菊花賞】直近3年はセントライト記念組が優勢 人工知能は春のリベンジに燃える実力馬に高評価
今週の日曜日は、京都競馬場で菊花賞(GI)が行われます。
過去10年の菊花賞では前走で神戸新聞杯(GII)、セントライト記念(GII)に出走していた馬が結果を残しています。前走神戸新聞杯組は5勝2着4回3着4回。前走セントライト記念組が3勝2着3回3着2回。勝率や複勝率で見ると前走神戸新聞杯組は勝率7.7%、複勝率20.0%。前走セントライト記念組が勝率6.4%、複勝率17.0%となっていますので、僅かですが前走で神戸新聞杯に出走していた馬の方が好成績となっています。
ただし、直近3年に限ってみると成績が逆転。ここ3年では前走神戸新聞杯組が2着1回3着1回で複勝率10.5%。一方、前走セントライト記念組は2勝2着1回3着1回で複勝率36.4%となっています。
昨年の菊花賞では前走セントライト記念組の出走は2頭だけでしたが、その内の1頭であるソールオリエンスが3着に入っています。また、21年の菊花賞は前走セントライト記念組でワンツー決着となっています。ここ3年の傾向を重視するならば、前走がセントライト記念だった馬に期待したくなるところです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆春のリベンジに期待
今週の菊花賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるアーバンシックでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しアーバンシックに高評価が与えられました。
アーバンシックは近年で好成績を残す前走セントライト記念組。そのセントライト記念では中団よりも前での競馬。4コーナーあたりで前にスペースがなく追い出しを待たされる場面はありましたが、直線に向くと前にスペースができて一気に加速。一旦は完全に抜け出し勝ちパターンに思えた2着馬をあっさりと交わして重賞初制覇を達成しています。
それまでの本馬は中団よりも後ろに構えて脚を溜めるだけ溜める形でしたが、前走で新たな面を見せて勝利を挙げたのは大収穫と言えそうです。馬体重は春と大きく変わってはいませんでしたが、ひと夏を越して精神面での成長があったのかもしれません。
その春の二冠では皐月賞(GI)で4着、日本ダービー(GI)で11着と苦杯を喫しました。ただ、前走で皐月賞2着だったコスモキュランダに先着していますし、その比較から能力はGIでも十分に通用するモノがあるはずです。自身の力を出し切れれば待望のGI制覇というシーンが見られても不思議はありませんし、春のリベンジに期待したいところです。