GI初制覇を目指すショウナンラプンタ(今年9月撮影、ユーザー提供:きゃっぷさん)

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 高野友和調教師が菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)のショウナンラプンタ(牡3)でクラシック初制覇を狙う。

 高野調教師は松田国英厩舎の調教助手を経て、11年に開業した。これまでJRAで3655戦386勝。重賞は27勝。GIは15年のジャパンCのショウナンパンドラ、今年のNHKマイルCのジャンタルマンタルなど7勝を挙げている。しかし、クラシックに限ると延べ17頭が参戦して、22年のオークスのスタニングローズの2着が最高着順。3着も3回あるが、惜しくも勝利には手が届いていない。

 菊花賞にはショウナンラプンタで参戦する。22年のセレクトセール1歳で9400万円(税抜)で取引されたキズナ産駒。3走前の青葉賞でシュガークンからアタマ差の2着に健闘。日本ダービーでは15着に大敗したものの、秋初戦の神戸新聞杯で3着に差し込み、地力強化を示した。今回は初の3000mとなるが、以前に比べると道中でリラックスして走れるようになっているので、十分に克服可能だろう。

 5つあるクラシックのうち、高野調教師がこれまで唯一出走がなかった牡馬三冠最終戦。「同級生」で世代最強マイラー・ジャンタルマンタルに負けじと、ショウナンラプンタが大金星を挙げることを期待したい。