アコムは16日、八十二銀行に出向中の社員が、顧客の個人情報を自社に漏えいしていたと発表した。

 八十二銀の預金者や同行子会社の長野銀行カードローン契約者延べ10万人超分の情報を顧客の同意を得ずにメールで送った。アコムは取得情報に基づく営業活動は行っておらず、外部流出の事実もないと説明。情報は全て削除したという。

 アコムによると、出向者は八十二銀などとの業務提携契約や機密保持契約上、共有は問題ないと誤認していたという。同社は「今回の事態を重く受け止め、より厳格に個人情報の取り扱いを行うよう社員教育を徹底する」としている。