【ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー】
10月30日 発売予定(Switch版は後日発表)
価格  通常版:7,678円
デラックスエディション:8,778円 アルティメットエディション:9,878円

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用アドベンチャー「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」を10月30日に発売する。価格は7,678円より。Nintendo Switch版も後日発売予定。

 本作は2015年(日本では2016年)から続く「ライフ イズ ストレンジ」シリーズの最新作で、第1作の主人公だったマクシーン・コールフィールドの新たな物語が描かれる。既に予約受付中だが、10月16日より「アルティメットエディション」の購入者限定でチャプター1・2の先行プレイが可能だ。

 そこで今回は「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」のプレイレポートをお届け。先行プレイで体験できるチャプター2までのストーリーや能力を中心に本作の魅力をお伝えしたい。なお、本稿では本作序盤のストーリーを紹介しているため、ネタバレ一切なしでゲームを楽しむ予定の方は注意してほしい。

【「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」TGS2024トレーラー】

二つの世界を行き来して、一つの真実を明かせ。 第一章から衝撃的な展開が

 「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」の舞台はアメリカ・バーモント州の北部。主人公のマクシーン・コールフィールド(愛称:マックス)は第1作から成長し、本作では名門カレドン大学で講師を務めながら写真家として活躍している。第1作の時点で使えていた“時間を戻す能力”は既に消失しており、ごく普通の生活を送っていた。

 ストーリーは親友のサフィとともに廃墟となったボウリング場に入って写真撮影をするところから始まる。ボウリング場の中は物が散らかっていたり、屋根が落ちていたり、落書きされていたりと散々な様子だが、マックスは“廃墟好き”として奥の方へ進む。プレーヤーはマックスを操作してボウリング場の中を探索しつつ、構図を決めて撮影することができる。

 途中にはサフィとの会話シーンもあり、例えばサフィから「廃墟の魅力は?」と聞かれたら「ポテンシャルがある」と「新たな価値を見い出せる」から選ぶことができる。時にはこの選択が後のストーリーに影響するものもあり、プレーヤーの選択がサフィたちの物語の行く末を決めるのだ。

本作の主人公であるマックス。第1作から成長して、現在は名門カレドン大学で講師をしている

カレドン大学の院生であるサフィ。引っ越してきたマックスと知り合い、親友として廃墟撮影の助手を務める

廃墟となったボウリング場を探索していく

会話中は会話の内容を選ぶことができる。時にはこの選択が後のストーリーに影響を及ぼすことも

ボウリング場では各所を撮影してまわる

散々な様子のボウリング場

中央に設置されたオブジェに魅了されるマックス

撮影が終わった後、オブジェが落下するトラブルに見舞われるもなんとか廃墟撮影を終える

サフィの突然の死。“ビッグニュース”とは何だったのか

 ボウリング場に訪れた日の夜、もう一人の友人であるモーゼスと合流し、大学のキャンパスへ天体観測をしに向かう。お酒を飲みながら観測を楽しんでいると、サフィは突如二人に「ビッグニュースがある」と切り出すのだが、ビッグニュースの内容は後日話すと言って教えてくれない。

 マックスとモーゼスは何とかビッグニュースの内容を聞き出そうとするが、途中でサフィに電話がかかってくる。何やら重要な内容のようでサフィが席を外した直後、マックスに謎の頭痛が襲い、モーゼスに家で休むと告げてキャンパスを後にする。だが、キャンパスから帰る途中にまた頭痛が起きてしまい、マックスは一時的に気を失ってしまうのだ。

 数分後に目が覚めると、マックスは直感的に「サフィの身に何かが起きる」と悟る。足跡を頼りにキャンパスの裏山の頂上に辿り着くと、ベンチに座っているサフィの後ろ姿を発見するが、呼びかけても返事は帰ってこず、肩をゆするとサフィは力なく倒れこんでしまう。胸には銃で撃たれた跡があり、サフィは誰かに殺されてしまったのだ。

ボウリング場から帰った日の夜。レストランでもう一人の友人・モーゼスと合流

大学のキャンパス内で天体観測を楽しむ

サフィのビッグニュースが気になるマックス

だがサフィはニュースの内容を教えてくれない

サフィが電話に出た直後、謎の頭痛に襲われるマックス

マックスは急遽家に帰ることに

だが、歩き出してすぐにまた謎の頭痛が起きてしまい、意識を失ってしまう

意識が戻ったあと、すぐにサフィを探し出すマックス。途中でまだ元気な姿を見かけるが……

マックスを操作して山の頂上を目指す

ベンチに座っているサフィだが、声をかけても返事がない

肩をゆすると……

サフィは力なく倒れてしまう。誰かに殺されてしまったのだ

全員が怪しい! サフィ殺しの犯人は誰?

 衝撃のストーリーで幕を開ける第一章。序盤はストーリー重視であまりインタラクションが無いが、サフィが殺されたあとからは本格的にプレーヤーが介入できるようになり、サフィ殺しの犯人探しが始まっていく。

 面白いのはサフィ殺しのあとに登場する人物が全員怪しいところ。学長秘書のヴィンは「サフィとは喧嘩も多かったが良い人だった」と言うが、会話選択で「ヴィンの話は聞いたことないけどな」と切り出すことができる。

 続いて出会うグウェン教授はマックスに「サフィのことは残念だった」と言いながら、その直後の誰かと電話で「まだ何も見つかっていないだろう!」と声を荒げるシーンがあるほか、学生のロレッタは「サフィが大学の金に手をつけていたという噂がある」と話すなど、全員サフィ殺しに繋がるような発言をしており、推理が捗って非常に面白い。

サフィの死に落ち込むマックス

サフィ殺しのあとに登場する人物たちの行動には要注目。学長秘書のヴィンはサフィと喧嘩が多かったようだが……

グウェン教授はなにやらサフィ殺しについて誰かと電話している様子

学生のロレッタは“サフィの別の一面”についてマックスへ質問してくる

ロレッタの質問に答えるのもプレーヤー次第だ

正門で授業しているコルメネーロ教授。サフィはコルメネーロ教授のことを毛嫌いしていたらしいが……

新たな能力に目覚めたマックス。並行世界を自由に行き来できる

 同じくサフィ殺しの現場に居合わせたモーゼスと会話した後、再び謎の頭痛がマックスを襲う。その直後、誰かと話すモーゼスの声が聞こえるのだが、近くにモーゼスの姿はない。“何かの能力に目覚めた”と感じたマックスは手を広げて力を込める。

 その能力は“サフィが生きている並行世界へ移動する”というもの。もう一つの世界ではサフィが生きており、いつもと変わらない平穏な日常が進んでいる。マックスは“サフィが殺された世界”と“サフィが生きている世界”を自由に覗いたり、行き来することができるのだ。

モーゼスと“サフィの死”について話し合うマックス

モーゼスとわかれたあと、新たな力に目覚めるマックス

並行世界の様子を見られるようになったのだ

そしてその並行世界ではまだサフィが生きている

サフィとコンタクトしようとするマックス

なんと“サフィが生きている世界”と“サフィが殺された世界”を自由に行き来できるようになった

 サフィが生きている世界には、サフィ殺しに繋がる手がかりが残っており、プレーヤーはその手がかりを探しながら誰がサフィを殺したのか真実を明かしていく。例えば怪しい人物についていくとき、もう一方の世界から覗き見ることで、相手に気付かれないまま会話を聞くことができたり、もう一方の世界にあるアイテムを持ち込んで使うこともできる。

 二つの世界を行き来しながら、一つの真実を追い求めていく。「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」は“並行世界”を存分に活かしたアドベンチャーゲームだ。また、先行プレイで楽しめるラストでは“衝撃の事実”も明かされ、続きをプレイしたくなる仕上がりとなっている。

“サフィが生きている世界”には犯人を見つける手がかりが残っている

相手に気付かれずにもう一方の世界の様子を覗き見ることが可能

現在いる世界から……

もう一方の世界へアイテムを持ち込むこともできる

獲得したアイテムを調べて手がかりを得よう

スマートフォンを起動すれば、登場人物や現在のタスクを確認できる

第1作とは違った「ライフ イズ ストレンジ」を楽しめる!

 サスペンスドラマのような濃厚なストーリー、自分が選んだ選択肢が今後のストーリーに影響を与えるという緊張感、並行世界を行き来しながら真実を追い求める新鮮さ、本作は同じマックスが主人公ながら第1作とはまた違った「ライフ イズ ストレンジ」を楽しむことができる。

 アルティメットエディション購入者は発売日に先駆けて、第二章までを10月16日よりプレイ可能。もちろん、先行プレイのデータは製品版へ引き継がれるため、10月30日になったらすぐに続きをプレイできる。第1作と繋がりはあるものの本作から初めても楽しめる内容に仕上がっているため、「ライフ イズ ストレンジ」ファンの人もそうでない人もぜひプレイしてみて欲しい。

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