菅野智之 (C) Getty Images

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今季終了後に海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャー移籍を目指す意向を表明している読売ジャイアンツ・菅野智之投手。今季15勝(3敗)を挙げたベテラン右腕について、米老舗誌『スポーツイラストレイテッド』のウェブサイトは、「菅野智之がカブスとFA契約を結ぶと予測されている。チームは彼を獲得するだろうか」という見出しを掲げ、記事を公開した。果たして今永昇太投手、鈴木誠也外野手との共闘はあるのか。話題を呼んでいる。

■ビッグネームより安価で獲得可能

2020年にもポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指した菅野。複数球団と交渉を持ったものの、この時は契約合意に至らなかった。35歳で迎える今オフ、再度メジャー挑戦を表明。米メディアもベテラン右腕に関心を持ち、動向を報じている。
米老舗誌『スポーツイラストレイテッド』は、「今季またもプレーオフ進出を逃したカブスは、チームの改善を目指して冬を迎える」と記し、オフに積極補強を行うと予想。そして、その改善すべき点として先発ローテーションを挙げた。
ただ、ブレイク・スネル投手やコービン・バーンズ投手のようなビッグネームは追い求めず、 “次の層”を狙うと主張。そして、そのターゲットに当てはまるのが菅野だとした。
同誌は「シカゴがスガノを追うことは非常に理にかなっている。予想される年俸1500万ドル(約22億円)は、FA市場にいるスターエースたちよりもはるかに安価。日本から来たショウタ・イマナガがルーキーシーズンで成功を収めたことを考えると、35歳のスガノを加えることは、(31歳の)イマナガの成功を再現する試みとしては非常に魅力的だ」と指摘。2年連続で日本球界からベテラン投手を獲得する動きを歓迎した。

■カブスが「唯一のチームになる可能性は低い」

「カブスがスガノを追う唯一のチームとなる可能性は低い」とし、競合になると予想した同誌。それでも「イマナガの成功により、カブスは他チームより優位に立つことができるかもしれない。スガノの年齢はFA市場では不安要素と見なされるろうが、才能ある投手であるスガノはシカゴにとって良い補強となるだろう」と主張した。
また、米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』のケリー・ミラー記者も菅野の実績や今永、山本由伸というルーキー投手の活躍を参考にすれば、菅野争奪戦は激化すると予想。「ロウキ・ササキ(佐々木朗希)はロッテに残るが、スガノは2年3000万ドル(約45億円)の契約を結ぶだろう。カブスに移籍し、イマナガと一緒にプレーする可能性がある」と分析した。
2025年のメジャーは、開幕カードでドジャースとカブスが激突する。開催地は日本となっており、菅野がカブスに加入した場合、東京ドームでの凱旋登板も期待できる。