石破政権に重要な“衆院選の負け方”と“コロコロ変わる世論”
10月8日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、衆院本会議での石破首相への代表質問について意見を交わした。
石破首相の変節は予想外でもなんでもないですよ?
石破茂首相は10月7日の衆院本会議で所信表明に対する代表質問に臨み、新内閣発足後初めての国会論戦が始まった。石破首相は10月9日に衆院を解散する方針で、15日公示、27日投開票の日程が想定される。
解散前に十分な議論が必要だと述べていた9月の総裁選時の主張との整合性を問われ、「変節したとの指摘は当たらない」などと反論した。野党側は政策面でも首相が就任前の持論を封じて変節したと追及したのに対し、従来の政府見解を繰り返す場面が目立った。
石破首相は衆院解散・総選挙について「新内閣の発足に当たり国民の意思を確かめる必要があると判断した」と強調。
(寺島アナ)「方針がコロコロ変わっているというツッコミが多いようですが、田中さん、この辺りはどうご覧になっていますか?」
(田中氏)「今まで石破さんは自分の党の人たちを批判して背後から撃っていたわけですが、そういったお気楽な評論家仕事はもうできません。今は一国のリーダーですから、その重責で骨身にしみて分かったんでしょうね。つまり簡単に言うと、本当に空っぽで幼稚な人だな、と。そんな人が世論調査のトップで、もてはやしている人も反省すべきだと思います。」
(寺島アナ)「いやー、石破政権の立ち上がりからこれですからね」
(田中氏)「ずっと続くんじゃないですか?例えば、これから総選挙をやってどれくらい負けるか分かりませんが、負けることはほぼ確実ですよね?絶対に議席は減りますよね?だけど石破政権は当分続くでしょう。だから問題は、与野党の議席数にあまり差がない来年の参院選挙です。もし今回の衆院選挙でかなり負けて、意見がコロコロ変わる世論の人たちがまたコロコロ変わって支持率が急降下したら、石破退陣っていうシナリオが出てきます。その期限は参院選前でしょうね。どちらにせよ“負け方”、これが大きいポイントになると思います」
(寺島アナ)「衆院選挙での負け方ですか?」
(田中氏)「そうです。大きく負けたら石破政権は短命で終わって……、世論の動向もあるから分からないですけどね?僕から見ると石破さんが変節している以上に“石破さんが人気調査で1位”って信じらんないわけですよ。今回の石破さんの変節は僕からすると予想外でもなんでもないですよ?だって従来から批判していますから。“石破さんは経済的にはまったくセンスないし空っぽである”と。ずっと言っていましたから、今世間で実証されて“気づくの遅いよ!”と思いますけど、そういう世論ですから分かんないですよ。何かあったらまたすごく人気出ちゃうかもしれませんからね」
〈出典〉 石破首相「変節ではない」 野党の指摘に反発 衆院代表質問 | 毎日新聞 (https://mainichi.jp/articles/20241007/k00/00m/010/254000c)