町田・黒田剛 監督

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 町田の黒田剛監督が3日、町田市内での練習後、ホームの川崎戦(5日・町田GIONスタジアム)に向けた取材に応じた。前節首位の広島に敗れ、神戸にも抜かれて3位に後退。「まだチャンスはある。目の前の一戦に全力を注ぐ。苦しいのはみんな一緒。自分たちだけに試練があるわけではない。本当に悔しい、という気持ちを胸の中に止めながら、次の準備をしていく」と話した。

 広島戦ではサイドのクロスから2失点。堅守が武器の町田にとって、手痛い失点となった。センターバックふたりが中央でマークに付ききれなかったが、中央でのボランチのカバーや、その前にクロスに持ち込ませない準備の点など「色んな選手がやるべきことをやれば防げた失点。1人2人をとがめるのではなく、全体を変えていかないと。そう焦点を絞って伝えた」と修正を図った。

 川崎はここまで11位に沈むが、黒田監督は「フロンターレはここ10年、トップトップをけん引してきた誰もが認めるチーム」と強いリスペクトを示した。その上で「自分たちのサッカーを確立している相手。スキルは高いことは認めつつ、我々がどう抑えていくか。ぶれることが一番よくない。色んなところから言葉が聞こえてくる中で、自分がぶれてしまってはいけない。成功も失敗も、何もつかめないで終われば来年にもつながらないことだから。そこは誰になんと言われようと、やることが重要」と表情を引き締めた。