アントニオ・グテレス事務総長=ロイター

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 【ニューヨーク=金子靖志】国連のアントニオ・グテレス事務総長は2日、イスラエル政府から「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)」として、同国への入国を禁止された。

 イスラエルのイスラエル・カッツ外相が同日、明らかにした。

 カッツ氏は、グテレス氏が「イランによるイスラエルへの凶悪な攻撃を明白に非難していない」と説明した。グテレス氏を「世界のテロの母体であるイランを支援している」と非難し、「国連の歴史に汚点として記憶される」と主張した。

 グテレス氏は1日の弾道ミサイル攻撃を受け、イランを非難する声明を出していなかったが、2日の国連安全保障理事会会合では「大規模なミサイル攻撃を強く非難する」と強調した。事務総長報道官は2日の記者会見で、イスラエルの発表について「国連職員への新たな攻撃だ」と批判した。