米Microsoftは 10月1日(現地時間)、永続的ライセンスの個人およびスモールビジネス向けOfficeの新バージョン「Office 2024」(Windows、Mac)を発売した。エディションと価格は以下の通り:

Office Home 2024:31,343円(Word、Excel、PowerPoint、OneNote)

Office Home & Business 2024:39,982 円(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote)

対応環境は、Windows用はWindows 10および11、Mac用は最新から過去3バージョンのmacOS。永続版のOfficeは、海外では1つのライセンスで1台のみインストール可能だが、日本では2台のWindows PCまたはMacにインストールできる。

海外では「1台のWindows PCまたはMac」(上)だが、日本のライセンスは「2台のWindows PCまたはMac」(下)

Office 2024は、Fluent Designに基づいてビジュアルがアップデートされ、Windows Officeアプリ内およびアプリ間の一貫性が向上した。これにより、より直感的でスムーズな作業が可能となり、Windows 11のビジュアルデザインとも調和している。



Excelは、全体的な速度と安定性が向上している。新機能として、グラフの動的配列を参照して、可変長のデータセットを視覚化できるようになった。特定のデータポイントに固定されるのではなく、配列の再計算時にすべてのデータが自動更新される。



PowerPointでは、カメオを使用して、ライブカメラフィードをスライドに直接挿入できる。また、Recording Studioを使って、ナレーション、トランジション、ペン入力などをキャプチャしてプレゼンテーションを記録し、動画ファイルとして書き出せる。加えて、プレゼンテーション内のビデオやオーディオファイルにクローズドキャプションまたは字幕を追加できる機能も実装された。

Wordはセッション回復機能を備える。PCのクラッシュや停電などで変更を保存する前に突然Wordが閉じてしまった場合でも、終了前に開いていたドキュメントが自動的に回復され、中断したところから作業を再開できる。

Outlook 2024では、検索機能が改善された。メッセージ、添付ファイル、連絡先、カレンダー項目に対して、より適切な検索結果が得られるようになっている。