QuestシリーズなどのARおよびVRデバイスを開発・販売するMetaと、サングラスブランドのレイバンがコラボレーションして誕生したスマートグラス「Ray-Ban Meta」に、新しAI機能が追加されました。さらに、Metaはパートナーシップを拡大し、より多くのコンテンツが利用可能となります。

Ray-Ban | Meta Glasses Are Getting New AI Features and More Partner Integrations | Meta

https://about.fb.com/news/2024/09/ray-ban-meta-glasses-new-ai-features-and-partner-integrations/



Meta updates Ray-Ban smart glasses with real-time AI video, reminders, and QR code scanning | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/09/25/meta-updates-ray-ban-smart-glasses-with-real-time-ai-video-reminders-and-qr-code-scanning/

◆改善されたAI機能

Ray-Ban MetaではAIアシスタントの「Meta AI」が利用可能ですが、これがより使いやすいように進化します。これまではMeta AIと会話するたびに「Hey Meta」と言う必要がありましたが、アップデート後は1度「Hey Meta」と言えば、その後の会話では「Hey Meta」というウェイクワードなしでMeta AIとの対話が可能です。

また、見ているものについてMeta AIに質問する場合、これまでは「look(見て)」と言う必要がありましたが、アップデート後は不要となります。



さらに、空港や商業施設などの駐車場でどこに自動車を停めたかを記録してもらうことができる機能もRay-Ban Metaに追加されます。

また、Meta AIからWhatsAppやMessengerといったメッセージングアプリで音声メッセージを録音・送信することも可能となりました。両手がふさがっている時や、テキストを入力するのに携帯電話に簡単にアクセスできない時に役立ちます。

新しい街を散策しているときに、Meta AIに対して目にしたランドマークについて尋ねたり、次に何を見るべきかのアイデアをもらったり、ハンズフリーで自分だけのウォーキングツアーを作成したりすることも可能。

他にも、食料品店で食事の計画を立てようとしている時に、通路を歩きながら目にするものに基づいて何を作るか、そして手に持っているソースが提案されたレシピとよく合うかどうかを考えるようMeta AIに頼むこともできます。

加えて、Ray-Ban Metaではリアルタイム音声翻訳機能が追加される予定。英語、スペイン語、フランス語、イタリア語での翻訳が可能で、今後さらに多くの言語のサポートが計画されています。

◆パートナーシップの拡大

Ray-Ban Metaでは目の不自由な人や弱視の人と目の見えるボランティアを結びつけるアプリ「Be My Eyes」と提携しており、Ray-Ban Metaが撮影した映像を通してボランティアがユーザーの視界に映るものを説明したり、周囲の状況を伝えたりすることが可能です。

さらに、音楽ストリーミングサービスのSpotifyおよびAmazon Musicとの統合を進め、AudibleやiHeartとの新しいパートナーシップもMetaは発表しました。これによりさまざまな音楽サービスをRay-Ban Metaで利用可能となります。

◆Ray-Ban Meta Wayfarer

さらに、スケルトンフレームが特徴の限定版Ray-Ban Metaである「Ray-Ban Meta Wayfarer」も登場します。フランスのアイウェアメーカーであるエシロールルックスオティカの新しいUltraTransitions® GEN Sというレンズシリーズを採用しており、あらゆる光条件に素早く適応することが可能です。