【金沢・白山大賞典注目馬】当地唯一のダートグレード競走 タイトルをつかみ大舞台へと飛躍する馬は
金沢競馬場で9月23日(月)に行われる白山大賞典(3歳上・JpnIII・ダ2100m)。当地で行われる唯一のダートグレード競走で、優先出走権は無いが、JBCクラシックへの前哨戦でもある。
中央との交流競走になった97年以降、馬インフルエンザの影響で金沢所属馬限定で行われた07年を除いて、地元馬や地元ジョッキーの勝利は無い。今年は吉原寛人騎手がJRAの有力馬ダイシンピスケスに騎乗。詰めかけた地元ファンの前で、白星を飾ることが出来るか。発走予定日時は23日(月)の17時10分。主な出走予定馬は以下の通り。
■ダイシンピスケス(牡6、栗東・森秀行厩舎)
地方の条件交流では白星を挙げていたが、JRAでの初勝利は昨年暮れのデビュー31戦目。鮮やかな逃げ切りで本格化の兆しを見せると、年明けのアレキサンドライトS、仁川Sと勢いそのままに3連勝を飾った。今回は重賞初挑戦、初コースになるが、地元のエース吉原寛人騎手なら心強い。一気に初タイトルをつかみ、大舞台へと飛躍するか。
■メイショウフンジン(牡6、栗東・西園正都厩舎)
しぶとさを武器に昨年も0.1秒差の2着と見せ場。その後も佐賀記念や平安Sで3着に入ったほか、リステッドのブリリアントSを制している。前走のマーキュリーCは8着と崩れたが、最内枠で先手を奪えず、終始揉まれる形になったことが大きい。今回は隣のダイシンピスケスを見ながらスムーズに運べそう。前回の悔しさ晴らして重賞初制覇といきたい。
■ディクテオン(セ6、栗東・吉岡辰弥厩舎)
昨秋に浦和記念、名古屋グランプリを連勝して飛躍のきっかけをつかんだが、脚の使いどころが難しく、その後は3戦連続の4着。だが、前走の帝王賞では、スローペースをするどく追い込んで3着と、改めて力があるところを見せた。2100mの距離は4勝を挙げている得意舞台。完全復活を印象付ける白星を飾り、秋はJpnIタイトルを目指したいところ。
そのほかにも、2勝クラスと瀬戸S(3勝クラス)を連勝中のサンマルパトロール(牡4、栗東・大橋勇樹厩舎)、きょうだいにポタジェやルージュバックがいる良血馬テンカハル(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)などが出走を予定している。